低周波騒音の対策事例*


青木雅夫(青木応用音響(株))

奈良崎 克美((株)大和環境分析センター)

北本 孝((株)公害環境技術研究所)
 

*Case study on Low Frequency Noise Control.

Masao Aoki (Aoki Applied Acoustics Co., Ltd.)

Katsumi Narazaki (YAMATO ENVIRONMENTAL ANALYSIS )

Takashi Kitamoto (Kougai Kankyou Gijutu Kennkyuusho)

日環協 環境セミナー全国大会 in 京都 要旨集(2009年9月、134-137)


振動体から発生する低周波音の対策において、振動方向の前後において音圧の位相が180度異なることに着目すれば、互いの音波を干渉させて消音することができる。

今回、1階と2階の中間部に設置された振動乾燥機の低周波音対策において、1-2階を仕切る鋼板をエキスパンションメタルに変更することによって音波の干渉の促進を図る方法や、共鳴型吸音体の設置による対策、ANC技術の適用などの検討を試みた結果を報告する。

今回の対策において、位相に着目した対策が非常に有効であることが分かり、音響管による吸音効果もみられた。また、ANCによる対策の可能性を示すことができた。