空調ダクト用能動的消音装置の性能測定方法に関する一考察
田中康信(ダイダン)
西 隆司(NHKエンジニアリングサービス)
青木雅夫(青木応用音響)
A
Study on Performance Measurement Method of ANC System for Air-Conditioning
Duct.
Y. Tanaka (DAI-DAN CO.,LTD)
T. Nishi (NHK-Engineering
Service)
and M. Aoki (Aoki Applied
Acoustics)
日本騒音制御工学会講演論文集 (1997年9月、2-1-16)
空調ダクトの騒音対策にANC技術が用いられる場合がある。その効果を評価する場合、システムの上流側と下流側のレベル差がよく用いられている。
今回は、下流側が残響室に解放された状況で、制御の効果を求め、管内での実験結果と比較した。
その結果、残響室に解放した場合、制御の効果はかなり悪くなる。この原因としては、残響室内での残響音がダクト内を逆流することが考えられる。
現実的な、室内への解放を考えれば、残響室を用いた評価より、管内での音圧により制御の効果を評価する方が適切と考えられることがわかった。