市長・教育長と語る会 議事録概要 平成21年11月4日
○市長挨拶
「PTAに期待すること」として、
@各自の学校と連携を密にして、子どものより良い教育環境を整えていってほしい。
A市や地域の各種団体と連携して、地域の教育改善に努めてほしい。
B共働きが多い中、ボランティア活動に参加しづらい面もあろうが、PTAが地域の社会教育団体
として、他の団体との連携や協力を推進していってほしい。
○内田教育長挨拶
新任教育長の「教育に対する思い」として
@PTAの意識の変化が学校の敷居を低くする原動力になった。
A人それぞれの思いは異なるが、教育は知育・徳育・体育の3つが調和すべきであろう。
この知・徳・体の健全育成のためには、学校教育のみでなく、家庭教育、地域教育、さらには
生涯教育へと繋げていく必要がある。
B他との関わりの中で重要なこととして、
・外国を知るとか尊重する前に、自国を見極め、尊重しているか。
・他人を大事にするために、まず、自分のことを好きになっているか。
・子どもが家族に愛されていたか、地域に見守られていたか。
このような教育を大切にしていきたい。
C自分の信条として、
・笑顔のすてきな人間でありたい。明るさや笑顔は、周りの人に明るい印象を与えてくれる。
・家庭でも地域でも年長者や目上の人から実践していきたい。
・上級生を見習う。子どもへの意識付けとして、大切であり、これが、先生を見習うこととなり、
さらに、地域の大人を見習うことに繋がっていく。
D行政の支援として、福井市教育支援プランがあり、これらを充分使いこなせるようにしていきたい
○大島会長挨拶
市P連の活動報告として、
・家庭教育委員会がマイ弁当の日の実践計画を推し進めている。
・広報委員会が情報共有化のため、HPを刷新している。
・委員会活動とブロック活動を活発にするために、両者をリンクさせ、より地域に密着した
活動とした。
・今年度の地区別研修会と東海北陸PTA研究大会において文殊小学校PTAが「文殊の火祭り」
の発表を行ない、PTAによる地域連携を提案した。
・青少年育成福井市民会議でもやっているが、市P連独自で、危険箇所調査を行ない、その改善
に向けて努力している。
▽市P連提言に対する意見交換(回答)
(1)福井市教育支援プラン「中学校区教育支援地域本部」について(提言者;西副会長)
・今までは小学校区の公民館を単位とした地域での活動が主であったが、幼・保・小・中の一貫教育
の視点から、また、家庭・学校・地域の連携を深めるためにも中学校区単位での教育支援が必要と
なる。
・以前から、地域の人や保護者が学校へ行きやすくするために、「開かれた学校づくり」を目指して、
学校評議員制度が導入され、福井市では、すべての学校で定着してきた。それを中学校区まで
広げていこうとするものが、平成17年度から取り組んでいる中学校区教育である。国の方針で、
昨年度から「学校支援地域本部」の立ち上げが進められているが、福井市では、先取りして実施
している学校評議員などの制度を活用して進めていきたい。
(2)インターネット、メール、学校裏サイトについて(提言者;村中Aブロック長)
・市では、本年度2月までに、小学5年生と中学校1年生を対象に、情報モラル講習を行なう予定
である。是非ともPTAの親子研修の中で危機意識を持ち、インターネットやメールについて、親子の
約束事を決めてほしい。この問題は、学校よりも家庭や地域での出来事が多く、親や周りの大人が
もっと子どもに声かけすることが重要である
(3)各校区内危険箇所の改善について(提言者;横田副会長)
・できる限り早く改善したいが、窓口の一本化は、管轄の違いから難しい。関係する窓口に直接、
話しを上げる方が解決に近づくと思われる。
・今回、PTAで調査した危険箇所について、どこへ、どのような要望を出したのかをわかるようにして
もらうと、市として対応しやすい
・学校内での要望は、管理者である校長から出していただきたい。
(4)学校のICT化について(提言者;水野副会長)
・この問題は、市でも力を入れており、政権交代後、一時、予算執行が停止となっていたが、執行可
となったため、小中学校のテレビをデジタル化する予定である。
(5)学校における各種専門員・支援員の増員について(提言者;安藤副会長)
・市で採用している支援員は、年々増加している。そのための予算措置も執られているが、人材が
少なく苦労している。PTAからも適任者を紹介してほしい。
・横田副会長から発達障害児のサポートについて、村中Aブロック長から支援員の増員についての
具体的な市の対策について質問があった。学校現場からの要請もあるので、県・市と連携して支援
していくが、支援員が多くなればなるほど、学校セキュリティ面で難しくなり、むやみにボランティアを
増やせばよいという問題でもない。支援のあり方を今後も検討していきたい。
◇フリートーク
・新型インフルエンザ対策について(質問者;野路副会長)今は感染者が増加傾向にあり、予防接種
は、1歳から小学校3年生まで2月をめどに全員受けられるように計画している。ワクチンについて
は、想定した数は確保できるものと思われる。
○閉会の挨拶(西副会長)
・限られた時間ではあったが、有意義な話し合いであった。今後とも市民の一員として
がんばっていきたい。