アトピー性皮膚炎
原因はセラミドの欠乏や、皮膚の乾燥や、バリヤー機構の破綻が原因と考えられます。つまり、ハウスダストなどにアレルギーがあり、乾燥肌で、表皮に隙間があると、真皮までアレルゲンが到達し、アレルギー反応を起こすわけです。そして、かゆみが出てきて、掻爬(かきむしること)してしまい、ますます皮膚のバリヤーが弱くなるわけです。評判が良い民間療法も、皮膚のバリヤーを守ると言うことでは、たぶん原理は一緒だと思います。(縛って、かきむしらないようにするというすごい療法もあるらしいですが)医療機関なら急性期にはステロイドの外用薬と抗ヒスタミン剤を使います。良くなったらステロイドは中止して保湿剤のみにします。それから、おおらかな性格の人(完璧主義者でない人)はなりにくいようです。少しかゆくても、かきむしらないせいでしょうか。
家の改造
家ダニが原因の病気はいっぱいあるけど、アトピー性皮膚炎の一部もこれが原因になっています。本格的に環境を考えるのなら、そろそろ外国のまねをした機能一点張りのお家は考え直した方がいいですね。たとえば部屋の隅に埃がたまりやすいので棚は収納でコーナーには三角ボードをおきます。窓は二カ所はほしいですね。一階は駐車場にして吹き抜けにすれば夏でも涼しくクーラーなしで過ごせますね。もちろん床はフローリングで床下には空気の通り道があるタイプがいいです。(でもこんなタイプのフローリングってあるのだろうか?)それで時々強い空気が通せてゴミ収集もしてくれるといいですね。
実は私もアレルギー性鼻炎があり、部屋を改造してフローリングの床暖房にしたいのですが、部屋に物がありすぎて(ほとんどは私の死後にはがらくたになる予定)なかなか実行に移せません。
H16年の10月にネコ蚤が大発生!そのため絨毯を全部取り除いたのですが,絨毯が床にくっついている部屋はフローリングと床暖房に変更しました.おかげでようやくアレルギー性鼻炎も良くなりました.
皮膚のバリヤーを維持するためには湿気の多いところがいいのかもしれないです。たとえばジャングルとか?それに、汗をかかない程度に涼しい木陰もあるとベスト。
慢性蕁麻疹
アトピー性皮膚炎と違って皮膚から直接はいる抗原とは違い、原因には感染やストレスや食品添加物(医療用薬品も含みます)によるものとがあります。最近注目されていつのが感染によるもので副鼻腔炎や慢性扁桃炎や胃潰瘍(ピロリ菌ですね)が考えられます。これらは除菌することで劇的によくなります。ただし検査や治療の中には保険の利かないものもあります。これも医学の発達に追いつけない状態が続いています。でも市販されている健康食品に比べれば全然高くないので安心してください。
アレルギー疾患の家庭で気をつけること
1.マットレス、毛布、布団、枕をダニ不透過性のカバーで覆う。
2.洗濯できる寝具は週に一回は湯(54−60℃以上)で洗ってダニを殺す
3.毛や羽毛の寝具は合成繊維性のものにする。
4.ぬいぐるみは洗えるものにする。
5.できれば、寝室の床面はカーペットなしのフローリング(リノリウム、タイル、木材)に変える。
6.モップで水拭きして埃をとる。
7.除湿器やエアコンを使って、湿度を50%以下に保つ。
8.ほこり排出の少ない掃除機を使う(マイクロフィルターまたはHEPAフィルター)。
これらのことが守られている家庭は日本ではほとんど無いと考えられています。でも、お母さんは大変ですね。もし、この中から一つだけ選ぶとしたら1.は実行した方がいいですね。