すでに10人以上の人にニコチネルTTSを使い禁煙療法を行っています。成功率は今までの報告と同じで約50%です。禁煙の成功率は年齢が高いほど上がるようです。今ごろやめても禁煙の効果は弱いとか、どうせあと少しだからたばこぐらい自由に吸わせてほしい。と言うことで、成功率が低いと考えがちですが、実は高いです。20年ぐらいしたら、健康にいいたばことか出てくるといいですね。
(2006年4月,保険改正で保険が使えるようになりましたが,定期的に受診が必要などしばりがきびしくやめました.)
禁煙の苦しみは私はわからないのですが、たぶん麻薬と同じ禁断症状があるのでしょう。ニコチンは脳内のドーパミンを増やしますからね。禁煙すると、抑鬱症状、筋肉痛、食欲増進です。このことから、太りたい人はたばこを吸って、やめるというのを繰り返すと太れるでしょう。
この禁断症状の原因は、ニコチンが身体から出ていくとサイトカインやインターロイキン(IL-6,IL-1β)の増加によるものとされています。それで、今後は、内服薬の併用を考えいます。成功率が上がったら、また報告します。それに、麻薬拮抗剤の内服薬があれば使ってみたいですが、日本ではまだ認められていないです。アメリカではアル中の治療に使われています。
身体に悪いことはわかっているのですが、悪い習慣は身に付きやすいように出来ているので(喫煙、甘いもの、飲酒、不登校、夜更かし)難しいところですが、矛盾した行動をするのが人間だから、ある意味、やめられない人は人間らしいといえます。(動物は矛盾した行動はしない。)