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     ボウルで簡単成形して小鉢を作ろう!
            これは簡単!しかも手作り感がたっぷり漂うよ〜!      平成15年9月20日〜  


  H15年 9月20日

 雑貨屋さんには心くすぐられるけっこうかわいい手作り感が漂う小鉢が売っています。わざと口辺や胴回りにでこぼこ感を出して超手作り風になってます。買おうかな?と思っても値段はいいし、やっぱり大量生産品。ならば、自分で作ってしまえば悩むことはない…という訳で、今回はろくろは一切使わない超簡単成形で、雑貨屋さんに負けない小鉢を制作してみることにしました。「かわいい」とか「手作り」とかの印象を受けるためには、適度のでこぼこ感が必要で、そのあたりの仕上げ具合が好印象の決め手です。


 準備するもの

 道具類は粘土板や木の板、装飾用の刷毛または筆しか要りません。粘土は赤鉄砂土を使いました。どんなものでもいいでしょうが、デザインとの関係で色が着いていた方がいいでしょうね。装飾に白化粧土を使いました。
 他にはガーゼか薄い木綿の布、サランラップ、ドライヤー、自分が作りたい大きさの鉢よりちょっと大き目のボウル類(底が平らなものがよい) 

ちなみに左の写真は「無印良品」のガラスボウルとアルミの小鉢です。今回、ガラスの方で中鉢を1個、アルミで5個成形しました。

 先ずは1個適当に成形してみます

 粘土の延び具合、厚さ、作品の高さなどをチェックするために先ず1個適当に成形してみます。これで粘土の量が分かります。鉢や皿類はやっぱり5個組がいいので1個分の粘土の量は必ず測っておきます。ちなみに小鉢は130グラムでした。乾燥するといけないのでラップでくるんでおきます。また、広げた粘土の円の大きさも測っておいてください。大きさを揃えます。

 成形はとても簡単! 

 丸めた粘土を布の上に置き手の平で押して均一に丸く広げます。端の方は若干薄めにします。先に測った円の大きさになったら、布ごと持ち上げて、型のボウルにそのままそっと乗せて、ボウルに沿うように少しずつ押していきます。口の部分の粘土はどうしても余ってくるので、しわにならないように少しずつ押すといいですね。ある程度張り付いたら手の平全体で押すといいですね。底は木の板で軽く押して、底のラインをきれいに出しましょう。

 粘土は柔らかくて全然触れないので、ドライヤーで少し表面を乾燥させます。ただし、全体的に均一に乾燥するようにしないと割れてしまいます。少し乾いたかなという程度で止めておきます。そっと型から外し、布もゆっくり剥がすと、内側はとっても綺麗になっています。しわができることもありますが、しわは飾りとして残しておいて、指で触ったりして修正しない方がきれいに見えます。

 白化粧をします

 装飾は白化粧にしました。乾いてしまわないうちに溶いた白化粧土を塗っていきます。粘土が乾いてしまうと塗ったときの水分でひびが入ることがあるので注意が必要です。また一度にどっぺりと塗ると粘土が水分を含みすぎて柔らかくなって変形したりしますので、少しずつ丁寧に乾き具合を見ながら全体が完全に白くなるように重ね塗りをします。5枚の皿を順に1回目、2回目と塗っていくと上手く塗れます。さらに好みで削りの模様をつけます。白化粧が生乾きのときに、ささっとしてしまうと楽ですね。

 ようやく成形は終わり

 口辺から乾燥が進み、底は乾燥が遅くなります。このときに収縮の差が出るのでひび割れが置きやすくなります。そこでラップを全体にかけてゆっくり乾燥させるようにすると失敗しません。




余り粘土でこんな小皿も作って白化粧を。


 <参考文献>
 ポリスチレンフォームを使って自由に型作りして成形する方法は次の文献に載っています。楽しい本です。
 「遊佐恵子さんのかんたん陶芸 和風の器」  著者 遊佐恵子 発行所 主婦と生活社 2003年6月9日発行 1,600円

       とりあえず成形は終了。あとは素焼き、透明釉で施釉して本焼きで完成というところ。お楽しみに…。
       あ〜失敗もあるので小鉢は6個作っておいた方がよかったかも…というところです。