画像が多いので読み込みに時間がかかったらごめんなさい。

   釉薬が固まったら手軽に攪拌しよう!
           今回は、面倒な手順をちょっと楽〜にやってみようという訳!   平成17年2月27日〜         


  H17年 2月27日

 素焼き作品に釉薬を掛ける時、ちょっと困るのが液体釉薬の凝縮です。いつもは自作の定規のような竹のへらを使って、こねくり回して解かしているのですが、けっこう面倒くさいです。そこで市販の攪拌機を買おうかなと考えていましたが、それほどたくさん釉薬があるわけでもないから、ちょっともったいない!何か市販の攪拌機に代わるものはないかと探していましたが、100円ショップでついに発見!!それは「マドラースプーン」というものです。ここでは、その使用感を報告しましょう。

売っているのは100円ショップのダイソー。発注ナンバーは「料理・カクテルNo.3」です。


  早速使ってみる

 このマドラースプーンのお尻には水色のキャップが付いていますが、手で簡単に外れます。そして軸を電気ドリルに装着。軸の長さは「陶芸ショップコム」の1リットルボトルなら楽々底まで届きます。「陶芸コム」の2リットルボトルだとちょっとぎりぎりすぎる長さ。とりあえず1リットルボトルで試してみると、結構いけます。すぐに攪拌できました。2リットルボトルでも同様でした。羽が小さいので底の方でどのような渦ができているのか実感しにくいですけど、上に上げてくるとすごい渦なので底でも同様かと思います。

なかなかいい感じ。100円はうれしい!
ボトルの内側を削ることもなく快調です。 ボトルの口にもすっぽり入って、問題ありません。

  釉薬の凝縮について

釉薬の固形化の問題は、実は深刻な問題です。このことについて「伊勢久陶芸ショップ」のHPで説明されているので、紹介します。
以下は伊勢久のHPからの抜粋です。
詳しくは「 伊勢久陶芸ショップhttp://www.isekyu-jp.com/tougei/knowhow/knowhow.htm」をご覧ください。

<お互いの原料が溶け合って固まっているのでは無く、単に容器の底に沈殿しているだけであり、攪拌すれば簡単に元に戻るはずなのにどうしてあんなに硬く固まってしまうのでしょう。これはそれぞれの原料の持っている電荷がお互いに+と−で引き合って硬く結びついてしまっている事が大きな原因の一つです。重力がある限り沈殿する事は防げない。従って沈殿しても簡単に攪拌して分散させる事が出来れば事は簡単です。凝縮を回避するためには+と−で引き合っている作用を解除させる事が必要です。つまり全てが+と+或いは−と−であれば簡単に引き離すことが出来るはずです。従って原料の持っている電荷をコントロールする薬品があれば解決出来ます。
全ての釉薬に完全に効果があると断言出来ませんが、電荷をコントロールすることの出来る沈殿防止剤が当社扱いのTS−412沈殿防止剤です。この薬は少々使い難い商品です。攪拌を続けていれば泥奨状態を保っていますが、攪拌を止めるとゲル化しプリンのような状態になってしまうため釉薬に溶かし辛いとう性質です。溶かし方としては、1リットル位の釉薬の場合、必要量のTS−412をペットボトルに入れ、100〜200cc程度の釉薬を入れ、蓋をして良くシェイクして混ぜ、元の釉薬に戻し更に攪拌します。この薬には極微量の鉄分を含みますので白の釉薬に混入した場合は極淡いクリーム色程度の色が付くことがあります。予めテストして下さい。>

    沈殿防止剤を使うほどでもないけど…あまりにひどいようなら考えてみるかな?
    このマドラー、2リットルボトルではわずかに寸法が足りないので、今度、ドリルの軸の延長用の
    チャックを買ってきます。確か、こういうのがあったかと思います。
    でも、値段が高かったらまた違う方法考えるかも…。簡単には諦めないよ〜。また、報告します。