刷毛目付けの「みご」は自作で? 
 平成18年4月16日    


 

 刷毛目の渋い皿などを作るときに、思い切ったタッチでガバッと一気に仕上げたいけど、肝心のいい刷毛がなかなかない。市販の固めの筆の揃っている毛をあえてバサバサにしてみたりするけど…いまいち。やっぱり自分で作るしかないという訳で、藁を探すけれどいいものは身近にはなし。結局、見つけたのは100円ショップの「ミニほうき」。この「ミニほうき」は毛先がきれいに揃えられているけど、よく見ると中には穂の先端部分もたくさん混じっていることが分かり、この先端部分だけを集めると結構いい感じになるのではということで挑戦しました。材質は藁ではないような感じですが、実際使ってみると結構いい感じでした。化粧土の含み具合が丁度いいので、一気に思い切った刷毛目が付けられますね。とりあえずよかったというところでしょうか…。



1 ミニほうきをばらすしかない
中央部にも紐が通っていたが、切ってしまった状態。基本形はこんな形で売ってます。 毛先は完全に揃っているので、このままでは自然な刷毛目が出しにくい。この中から先端がある穂を選ぶことにしました。 探せば結構中に埋もれていて、元から切り取るとそこそこの量が確保できました。 先端を見るといい感じです。腰もしっかりしていてへなへなしていない感じです。

2 縛って編んでいけばいい感じに仕上がります
毛先とは反対側の部分を切りそろえて完成です。反対側も使うことがあることを予想して、ある程度の長さを残しておく方がいいかもしれません。
5束ぐらいに分けておきます。紐は凧紐を用意。きつく縛れる木綿のものがいいですね。 毛先から5〜6センチの部分で順に縛っていきます。同じ縛り方で縛ると糸目がきれいです。 5本分縛ったら、間を空けて下の方でUターンして更に縛ることでばたつきはなくなります。

 

 稲穂の先を束ねて作る「みご」の良し悪しで刷毛目の雰囲気も変わってきます。まあ、刷毛目の極意は分からないとしても、ある程度自分なりに満足できるものになるなら自作がやっぱり一番の近道かな…と、思ったりもします。でも、なかなか上手にはならないですね〜。