石膏型でかわいい置物を作ろう 
   平成15年5月〜  
 
H15年 5月10日
イラストを描いてイメージチェック

茶碗や湯のみ、珈琲カップなどを粘土で作る時、石膏の型を使って型押しするのはけっこうらくちん。慣れればそこそこいい形になってくるけど、市販の石膏型ではだんだん物足りなくなってくる。では…というわけで、石膏の型を自分で作ってみようというわけ。狙いは動物の小物の置物。招き猫、狸、かえるなど動物ものの作品ががけっこう出回っているけど、ここではかわいい系のねこの置物に挑戦しました。雑貨屋さんに売っている物ほどの完成度は見込めないものの、手作りで大量生産できるっていうのも、魅力いっぱいかも?

 招き猫では芸がないし、かといってそれほど画才もないしということで、かわいい感じでまとめてみました。ここで、気を付けるのは形を複雑にしないこと。アンダーカットになると型から抜けなくなります。

アンダーカットとは? 

 →型から粘土を抜くためには、抜く方向に型が広がっていないと、絶対に抜けなくなります。理屈では簡単ですが、形が複雑になると、どこで割線を引いて割型を作るかが問題になります。


原型を作る
 油粘土や石膏で削りだして作る方法などありますが、ここでは石粉粘土を使いました。成形、修正がしやすいので楽。特にかわいい系の曲線を出すのにはばっちりかも?
準備するもの
へらで押しながら成形 イラストに近い感じ  型は2個割りなので割線はどちらの型からも抜ける部分に引きます。でも実際は型を複雑にすると使用中に型をすぐに欠かしてしまうので、妥協してなるべく平らに甘く引くことになります。
・石粉粘土
・石膏
・ペンキ用の使い捨て容器
・竹べら、剣先
・普通の石鹸など
 石膏を溶き流し込む
 石膏は水を入れた容器に静かに入れて、表面に石膏が浮く程度になったら静かにかき回します。慌ててかき回すと泡が入ってしまいます。原型の割り線までを粘土で埋め、周りは牛乳パックなどで囲います。つまり、半分ずつ型を作っていく訳です。原型に石鹸を筆で塗ったあと、そおっと隙間を作らないように流し込みます。(石鹸はくっつき防止です)
20〜30分待とう!
 石膏は水を入れた容器に静かに入れて、表面に石膏が浮く程度になったら静かにかき回します。慌ててかき回すと泡が入ってしまいます。原型の割り線までを粘土で埋め、周りは牛乳パックなどで囲います。つまり、半分ずつ型を作っていく訳です。原型に石鹸を筆で塗ったあと、そおっと隙間を作らないように流し込みます。(石鹸はくっつき防止です)
 割り線の部分に石鹸を塗り、前と同じように周りを囲い、石膏を流し込みます。つまり石膏液は2度作るわけです。面倒くさいけど仕方ありません。石膏が固まった後、囲いを外すと、割り線も埋まってしまっているので、剣先で周りを削り、割り線を確認します。ここからが大変。簡単には外れません。型の割り線の2、3箇所に尖った物を少しずつ差し込むことになるかもしれません。この型ではすぐに外れましたが…。間違ってもがんがん叩いたり一箇所で力を加えるのは厳禁。割れたり欠けたりしますので…。


粘土を詰めてみよう
 1日ほどおいて型が十分に乾燥してから早速粘土を詰めてみましょう。
 片栗粉をまぶしてくっつかないようにしてから、たたら状の粘土をしっかり押して詰めます。一部分だけが薄くならないように…詰めたら、割り線に沿って切り取ります。料理用のへらで切ると型を削らないのでいいですね。

 両方の型に詰めて少し乾燥させると外れます。外れないのはアンダーカットができているためで、その場合は、一度粘土を外して、アンダーカットの部分にペーパーを掛けて直しましょう。少しぐらい変な形になっても外れないよりはいいですからね。合わせの部分にはべとを塗ってから貼り合せます。

 底をくり抜いてしまい、中に指を入れて押したりして接着を確実にします。表面も綺麗に仕上げます。こんな感じで、粘土の猫はできあがり。後は素焼きを待つばかり。ちなみに型に粘土を詰めたのは子どもたちです。
仲間がいっぱい!
もっともっと作るためには型は幾つか必要。なんとかしなければ…。でも、時間が…
状況は今後UPしま〜す。お楽しみに〜。