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    ストッキングできれいなカップを作ろう!
              今回は、きれいに作ることにこだわってみよう!   平成16年8月11日〜       


  H16年 8月11日

 100円ショップなどに行くと、先ずは「陶芸用のいい型がないかなあ」と、型探しをしてしまいます。底がへこんでなくて、カップなどに丁度いい大きさのものはないかなという感じ。すっきりとした円錐形でもいいけど、やはり底の大きさが小さすぎてはだめだし…と。ステンレス製のカップや木製の小皿など仕入れてきては試していますが、いつも困るのが、型に貼り付けた粘土がうまく剥がれなかったり、剥がしてもくっつき防止にまとっていた布の重なり目が激しく成形を邪魔したりするということ。
 そこで、今回はストッキングを試してみました。伸縮性抜群の素材といえばストッキングに勝るものはないという感じ。こんな素晴らしい物を見逃す手はないという感じです。果たして、うまく使えるでしょうか?

準備するもの  

 ストッキングは少し厚手の物を使いました(使い古しです)。型となる物がすっぽり入るように余裕を持って切り取ります。なお、今回の型は自分で作った空化粧の湯呑を使いました。

  手順はこんな感じです。

型が中央部にくるようにして、隙間なくすっぽり包んだ状態にします。 よく引っ張って、しわがないようにします。引っ張ったまま輪ゴムで止めてしまいます。 輪ゴムで止めた部分が出っ張るので、下に丁度はまるくらいのカップなどを置きます。 たたらにした粘土をかぶせます。ひび割れが出やすいので、柔らかめが無難です。ひびが出たら水を付けましょう。

型に粘土をなじませていきますが、粘土の厚みに注意して少しずつ押していくと、粘土を切り取らなくてもこのような形になります。難しい場合は、余った部分を切り取り、繋ぎ目をよく指や手のひらで押してもかまいません。このとき、粘土の厚さが均一になるように注意しないといけません。
余った粘土はろくろの上で回しながら「針」で切ります。

切り口は指で少し押しておいて、口辺部分が少し薄くなるようにしておきます。

さあ、ここからがポイントです。粘土はすでにストッキングにぴったり張り付いていますが、写真のように指でストッキングをさらに引っ張ると引っ張られた部分の粘土はどんどん剥がれていきます。一廻りするともうすぐに外れます。 内側はストッキングの目が細かについていますが、これはこれでいい感じです。口辺の仕上げをもう一度しておきます。内側の見込みの部分の「よじれ」などがないかチェックします。見込みが汚い場合はへらなどで修正します。

この段階では、粘土はとても柔らかいので、触りやすくするために、ドライヤーを使ってろくろを回しながら、少し乾燥します。ただ、少しだけにしておかないと、ひび割れがおきてしまうので、要注意です。 持ち手を付けたり、皿を作ったりして形を整え、さらに白化粧もしてみました。丁度いい大きさですし、まあまあかわいいかな?何よりも気に入った形や大きさのものを幾つも作ることができるのが嬉しいですね。

    ストッキングは成功ですね。いい感じです。布の重なり目が全然ないので、修正はほとんどなしです
   (重なり目が好き…という方もいるでしょうが…)。もっと薄手のものでもいけるのではないかと思います。
    女将のおみ足を守って、さらに陶芸で土にまみれるとはさすがのストッキングもびっくりのことでしょう。
    乾燥、素焼き、本焼きも楽しみです。



  H16年 8月12日

 よくあるタイプのビールのミニグラスでも成形してみました。プレゼントなどでもらって必ず食器棚の奥にしまってあるタイプですね。普段は全然使わないけど、やっと日の目を見ることに…。このサイズで成形すると、さらに小さくなってしまうのだけど、小さいカップはこれまたかわいくなるものです。土は赤鉄砂土を使いました。白化粧もしてみます。