たらの芽ふかしセット作り 
           

                              育つのを見ながら、そして収穫!楽しいです。

平成19年 1月28日(月)

  春はふきのとうやぜんまい、わらびと春を感じさせる味覚がいっぱい。収穫するのも楽しみ。特に「たらの芽」は天ぷらにするととても美味しい。でも確実に見つけられるかというと実はなかなか難しい。せっかく見つけても先に来た人に採られてしまっていたりして残念なことも多い。そこで自宅で育てられて収穫できるといわれている「たらの芽ふかし」という方法に挑戦してみました。



1 まずは収穫。そして切って並べます。

 たらの木は、比較的開けた日当たりの良い山の斜面に生えています。とげとげの幹なので簡単に見分けることができます。とりあえず3本採ってきました(生えている木を枯らさないためにあまり下から切らずに芽を残しておくことが大切です)。約10センチぐらいで、芽の出そうな部分が頂上付近に来るように切ります。切り落としたときに上下が分からなくなるといけないので、切る前に上部にはマジックでマーキングしておきました。水を張るので保温効果もある発泡スチロールの箱を用意し、それに合わせて園芸用の育苗ポットを切り、並べる台として使いました。

面倒でもマークしておこう。マークしないと分かりにくいです。 幹の芽がなさそうな所は外しました。 発泡スチロールの箱にセットしたところです。 箱の中の水面はこのような状態です。しっかり浸かっています。

2 温度と湿度を保つために温室にします。

園芸の支柱を利用。曲がりが小さい場合は、手で広がりを持たせます。 支柱はとても硬いのですが、ペンチで1度強く挟んで傷を付けて、くねくねすると折れます。 箱の四隅に支柱の穴を開けます。錐であらかじめ開けないと、支柱は刺さりません。 支柱を立てた状態です。
両側にビニールを張ります。支柱に両面テープを貼ったあと、ビニールを貼り付け、はみ出た部分を切っていくと楽です。 さらに、両面テープをアーチの半分程度まで重ねて貼り、覆う部分を作ります。 完成です。手前は開くので、水遣りなどの作業が簡単にできます。 通常はこの状態になります。部屋の中の日当たりのいい場所に置きます。
  

 要するに、水に活けて温度、湿度が保てることが出来ればどのような構造であっても構わないと思いますが、成長を見て楽しめること、世話の作業がしやすいことが大切だと思います。
 今後は成長の様子を載せていきたいと思います。収穫が楽しみですが、反面、枯れたりしないか心配です。
どうかうまくいきますように…。

参考にしたサイト 

たらの芽に関する九隆庵の記事 http://www2.odn.ne.jp/kyuuryuuann/sodateruh18akiw.htm
                    http://www2.odn.ne.jp/kyuuryuuann/yorozu1604.html
                    http://www2.odn.ne.jp/kyuuryuuann/yorozu1504.html



平成19年 2月10日(土)
 芽が膨らんできてはいたものの、切り口がかびた状態になったりしていてとても心配でしたが、2週間ほど経ってやっと緑の部分が見えるようになりました。水を吸い上げて頑張っている様子がやっと目に見えて確認できるようになり、かなり安心しました。
 頂芽はもともと芽が大きいので成長は早いようです。とても楽しみ!側芽も何とか伸びてきているものがあります。温度管理、日照確保、水管理をしっかりして様子を見ます。これから先、芽を傷つけないように気を付けたいと思います。


平成19年 2月18日(日) 平成19年 3月3日(土)
頂芽は元気いっぱい!脇芽も大きくなってきて葉を広げ始めているものもあります。やっぱり、ほだ木の太さが2センチ以上ないと芽は小さいですね。この調子だと今週中に1回(4,5本)収穫が出来るかも?ワクワクです〜。 収穫が遅れてしまいました。しかも寒さを防ぐために家の中で育てたため、徒長気味です。常に陽が当たるガラス越しの場所で育てることをお勧めします。 収穫しました。頂芽のものは茎の部分が肉厚になっているのでおいしそうです。脇から出した芽は細く、葉っぱを食べるという感じです。 天ぷらにしました。荒引き塩コショーで食べました。自然のものほどの香りや味はないものの「たらの芽だなあ」という感じでした。もう1回は収穫できそうなので楽しみです。