それは金曜日の夜でした。
「お疲れ様でした〜」と言って帰宅したはずの仲筋さんが、
「階段下に猫がいます〜」と困った顔で戻ってきました。
なぜ困った顔かと言うと、
そう、うちの代表は、馬以外の動物が嫌いという変り種。
常日頃、看板犬や看板猫が欲しいという
女性陣の切なる願いを無碍に却下し続けている鬼なのです。
すっかり夜風が冷たくなったこんな季節。
「迷い込んできた猫を追い返すなんてできない!
とりあえず1泊でいいから」と泣きついて、
なんとか階段下の隅に、段ンボールと使い古しのゼッケンで
急ごしらえの猫ハウスを造成。
でも、その中に入れてもすぐ出てしまったので、
正直、その時は、きっと朝にはいないんだろうと諦めながら
みな、帰途に着きました。
ところが、土曜日の朝、馬のエサをあげようと
階段をおりたところ、段ボール箱から覗く二つの光る瞳を発見!
あら、気に入ってくれてたみたい。
その後、桜と桃の妹分として、梅(仮称)と名づけ、
うっかり看板猫にしようとたくらんだのですが、
当然、代表が猛反対。
「早く、どうにかしろ!」とブツブツいいっぱなしなんです。
でも、この梅ちゃん、めちゃめちゃ人懐っこく、
スタッフ、お客様問わず、まとわりついてはだっこして〜と要求。
うっかり抱き上げると、もう、魔力のような魅力で
魂ぬかれちゃいます!ぐらいの可愛さ。
膝の上に乗せると、そのまま爆睡。あんた本当に野良なのか?
とはいえ、代表にいびられても可哀想だし
女性陣は、かまいたくて仕事にならないのは確かなので、
駄目もとで、来られた会員さん達に相談してみたら、
これまたあっさり、猫がいなくなって寂しがっていた方がいて
引き取っていただけるとのこと。
日曜日にキャリーバッグを持ってきて、
新しいホームに梅ちゃんを連れて帰ってくれました。
2泊3日の梅旋風に、すっかり魂抜かれた仲筋さんと事務局は、
ちょっとしたペットロス気分で、寂しいような、ほっとしたような。
今頃、梅ちゃん、新しいおうちでちゃんとやってるかなー?
いや、きっと大丈夫。梅ちゃん、BE HAPPY!
またママと遊びにきてね〜。 |
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