藍染めのお盆で、いつでも藍を!     


     生葉染め作品を生かした木工作品の例です。どうかな?…   平成16年2月8日〜   

                                   

H16年 2月8日

昨年の秋に子供たちに藍染めの絞り染めをさせました。やや薄めですがきれいに発色しました。で、今度はその作品を飾っておくだけでなく、生活に生かせるものにしようという訳です。しかも子供7人分を作らないといけません。いろいろ考えた結果、全体がよく見えるし、結構使うかも?ということでお盆の形で作ってみようということになりました。ただ、1個ならいいけど7個となると結構手間取るので、なるべく簡単な方法を考えました。さて、その結果は?…
 

 1 用意するもの

お盆の木枠を自力で作っている時間はありません。そこで探して見つけたのがコルクボード。よく見ると、コルクの板を挟んでいる木の枠の部分は溝になっている。ここに染めた布を置き、透明の板で挟み込めばぴったり収まるかも?という訳です。そこで、透明ではないけど少し趣のある半透明のポリプロピレンのクラフトシートを用意しました。さらに持ち手は最初から出来ている物をホームセンターで購入。材料は結構簡単です。
(シートは490×565 厚み0.75ミリで530円 倍のサイズもあります)


 2 早速、シートを切ります

 木枠の溝に収めるために、木枠の内寸より僅か0.5ミリほど四方に大きめに切ります。切るときは定規を当ててカッターで切りますが、シートは滑るので気をつけないと思わぬ方向に刃が向きます。慎重に少しずつ何回も刃を当てて切っていきます。
                       
                  1個200円前後で売ってます。→

 
 3 今度は木枠に持ち手を付けます

持ち手の金具の幅と丁度ぴったりで穴をあけるため、さらにいくつも作るためには、先ず余ったシートの端で型を1個作ります。木枠のサイズぴったりに切っておき、丁度真ん中に持ち手がくるようにして穴をあけてみます。次に木枠に型のシートを当てて、ドリルの刃先でちょっと穴をあけてポイントを確認したら、本格的にあけていきます。

金具のねじの頭が丸く飛び出すので、裏側は頭の分だけドリルで掘っておきます。初めにねじの太さの分をドリルであけ貫通させ、その穴にねじの頭のサイズの幅のドリルでちょこっと削ります。順序を逆にすると、木材用のドリルの刃は深く食い込もうとして、大変なことになります。ちょっと分かりにくいかな?やってみると分かります。


 4 藍染めの布を載せ、さらにシートを挟み込んで完成


 シートを挟んだら、余っている布を少しずつカッターで切り取っていきます。このとき慌てると失敗します。木枠の溝の奥深くで切るという感じです。特に角の処理には気を使います。 写真では5個ですが総数7個作りました。確かに数をこなすのは辛い。ドリルでの穴あけは完全に真っ直ぐにしないと持ち手の穴にねじがすっきり収まらないとか、ねじの頭の位置が揃わないということになります。なかなかこのあたりが厳しいところと言えるでしょう。簡単そうで実は難しいかも?


必要に迫られた作り物。そこそこできたけど、シートが少し浮いたりするものもある。売っているコルクボードそのものの作りにばらつき(大きさ、ゆがみ、溝の深さ)があり、シートは1個ずつ合わせて切らなければいけなかった。まあ、1個あたり総費用1,000円以内で収めたので仕方ないかな?汚れないようにするためには、木の部分はニス塗りが必要ですね。