ギター弦の発泡スチロールカッター作り   平成19年2月12日    
                                      
                                  なぜ?ギター弦って?どういうこと?と…思うでしょう。

平成19年 2月12日

 桜の飾り作りをスチレン版画の技法で(花びら型のはんこ押しタイプ)やってみることになったのだけど、肝心の発泡スチロールをきれいに切るカッターがない。ホームセンターでは1280円で売っていたのだけど、何か高い感じ。以前、面白半分でフォークギターの弦に電気を通したとき発熱したのを思い出したので、自作してみようということに…。昔の記憶を頼りに手探りの制作となりました。(肝心の桜の飾りはまた別の機会に!)

1 実験
確かに昔、やったときは発熱して発泡スチロールが切れましたが、果たして一般的にそうなのか?テストしました。アコースティックギターの弦は張り替えた古いものもこうして保存しておいてあります。(切れたときのスペアにはなりますが、大体は1,2弦が切れます) 電池2本で第1弦に接続すると、かすかに発熱してスチロールがゆっくり溶けるという状態。確かに発熱することが分かったので、とても安心。電池を3個、4個と直列つなぎをすると、4個めで丁度すっぱり切れる感じになった。電池は4個でOKということになった。ちなみに第2弦では電池2個の時に反応が弱かったので諦め、第1弦でいくことにしました。


2 材料・道具など 3 ポテトマッシャーを改造する
カッターはふところがある糸鋸のような形が求められ、また張った線を押し付けて切っていくわけなので、簡単に変形するものではダメです。さらに発熱するので熱に対する備えも必要です。木で組もうかとも思いましたが決めたのは100円ショップの「ポテトマッシャー」。ふところがあって強度も十分。プラスチックも硬そうで十分。その他、電池ボックスや電池、配線コード、ミニわに口クリップにニッパーやペンチ、はんだごてなどがあればOKでしょう。 ポテトマッシャーの目皿の部分を、のこぎりで切り落とします。木工用のいい鋸は禁止。雑木を切る鋸、刃の欠けた鋸など悪くなった刃の鋸で切らないと刃がだめになってしまいます。


4 いよいよ弦を張ります。
切り口にドリルで小穴を開け、ねじくぎを埋め込みます。このねじくぎが熱線の熱を拡散して、マッシャーにじかに伝わるのを防ぎます。 弦を釘に巻き締め付けます。引っぱりながらしっかり巻いて、外れないようにします。線の切り口は危ないので短く切り詰めておきます。


5 電源部分を接続して完成!試し切りをしました
単2電池を4本。直列に繋ぎました。本当は単1がいいのでしょうが、単1は値段が高いですね。 クリップ部分ははんだ付け。ビニールのシールドをあらかじめ線に通しておくのを忘れずに! 実験時と同様、素晴らしい切れ味です。すっぱり切れます。 これで完成です。端子が接触すると火災の危険性があり。電池を外しておくのがベストです。


高校時代か?ギターの弦でお遊びでやってみたことが意外と役に立っているものです。
こういう制作があるかと検索しましたが、全くヒットしませんでした。弦の成分についても調べてみましたが「合金」という一言で終わり。
納得しにくいですけど、一応完成したので安心。(今回使用の弦はヤマハのライトゲージだと思いますので他の弦ではどうかな?)
肝心の花型の制作は今後ということで、まだまだ課題は残っていそうです。
もし制作される方がいらしたら、発熱に関する安全面での配慮をお忘れなく。なお、1280円以下でお安く出来ますが、まともに
材料を集めると製品を買った方が安くなるでしょう。悪しからず…。


2月12日 夜
桜の花びら形に発泡スチロールを切りました。分厚い物は2センチあり、この2枚を重ねた状態で切りました。これだけの厚さの物を切れるのですから合格でしょう?ただし、切る速度は遅くなります。でも線を引っぱりながらゆっくり切れるので、ふらふらせずにでき、きれいな切り口になってます。