またもや、壊れ物が原因での木工作業です。 パイプの洋服ハンガーの足元の溶接が外れ、ぐらぐらになり、自立できない状態になってしまいました。服はたくさん掛かっていたので重さがかなりあったことは確かですが、構造的に2本の支柱をただ足元の2ヵ所の溶接だけで支持させるというのは、どう考えてもおかしい。こんなに工業技術が進んだ今日、こんな構造の物が市販されていて、しかも皆が使っているというのはどうも理解できません。 が、文句を言っていても始まらず、新たに購入するにしても安物ならばまた同じことが起きるだろうし、高い物ならちょっともったいない感じなので、何とか修理して使うことにしました。 基本的に足元がだめになったので、足元を木材で固め、上部は再利用という形です。
木材はSPF材(足元を囲む部分、底板、底板を支えキャスターを付ける部分など)を写真の様に用意しました。あらかじめ支柱の直径、2本の支柱間の距離、転倒しないためのキャスター間の寸法などを測り、必要な木材を購入します。思い通りのサイズになりませんが、幅が狭いSPF材は値段が安いので気軽に購入できます。 道具は鋸、電動ドリル、木工用穴開けドリル刃、ねじ釘(板2枚を重ねた厚さより少し短い物)、ボンド、ドレッサー(磨く道具)、スコヤ(直角を出したり斜め切りの墨付けに使用)などです。
金属のパイプをいかに支えるかが問題です。ここでは、足元を木材で包み、さらに底板に固定する方法をとりました。パイプを囲む部分の断面はぴったり四角形でなくてもかまわないので、写真のような形でパイプを四方から固めました。パイプの足が固まったら、支柱間の寸法に合わせてパイプ底板に足元の形を写し取り、あらかじめドリルで穴を開けておきます。ボンド付けをして30分後にひっくり返して底からねじ止めします。
底板と支柱部分の組み立てはできました。今度は転倒しないための安定化とキャスター付けでの利便性UPを工夫します。筋交いは効果的ですが見た目の良さも必要なので、最小限にし、支柱を囲んだ板の影に隠れるようにしました。またキャスターは、一応壊れたハンガーの底の部分の幅を参考にしてできるだけ幅広で位置を決めました。