苔小鉢・苔盆栽を作ろう
       

         意外と楽しい!やってみよう!                      平成14年11月9日


 苔盆栽や苔小鉢は人気です。雑貨屋さんでも結構いい位置占めて展示してあるし値段も相当いいものになってます。そこで九隆庵もじっとしていられません。やってみました。「土で作る楽しみ」で紹介したように、器や皿は信楽焼きで作りました。かなりポップな器なのですが結構気に入っています。さあ、頑張って作りましょう。

苔を探す

 苔はどうする?売っている?実は意外なところにあるのです。写真の苔の一番上のものは九隆庵の家の前の通りのブロック塀の下にありました。中央のやや黄緑の苔は九隆庵の庭にあったものです。一番下は九隆庵から100メートルぐらい離れたところにある交差点の端にあったものです(これがきめ細かく一番綺麗でした)。どれも、割り箸を持っていってそおっとめくって採りました。崩れたりひびが割れないように採るのがきれいに仕上げるコツです。何とどれも少し趣が違っていていい感じです(上下はシラガゴケ、中央はハイゴケだと思います)。


土を作る
 土はケト土と小粒の赤玉土を半々ぐらい、よく混ぜたものを使いました。ケト土はかなり保水性がいい土です。園芸店に売っています。赤玉土を混ぜたのは根張りを良くするためにと思ってです。少しこんもりとするくらいがいい感じになります。

苔をしっかり乗せる
 苔を鉢の大きさに合わせてはさみで切り取ります。鉢より少し大きめに切り取り、鉢の端に埋め込むようにしてぴったりと合わせるといいですね。苔が土台の土から浮かないように少ししっかりと押さえておきます。
これでも十分かわいい!かわいい!
水をたっぷりやっておこう。
  
              苔だけの「苔小鉢」はこれで完成です。

苔盆栽にしてみよう
苔だけでも十分いい感じなのですが、さらに苔以外のものと組み合わせて盆栽風にしてみました。九隆庵の庭を探し回って3点見つけてきました。玉竜と何やら分からない雑草です。少し「立ち木」の感じのある雑草らしくない草を選びました。この後は苔小鉢と同様に作りますが、中央に植物の茎があるので、苔は丸く切り取ったあとさらに中央部分に向かって切り込みをいれ、茎を挟み込めるようにします。こうやって鉢に生け込みます。すごく簡単ですね。これで完成。いかがですか?いい感じでしょう?これってお店で買うとかなり高いと思います。

苔に関する資料はここでどうぞ。
できれば「木」の感じがでるといいですね。今度山に行って小さな雑木を探してきます。九隆庵内ではこの程度しか見つかりませんでした。もみじの小さいのがあるかなあ〜?と期待していたのですがありませんでした。南天の小木がありましたが白樫の木の根っこに絡んでいて採ることができませんでした。山に行けば相当野趣に溢れたものが見つかると思います。

よもやま話
○苔の種類は結構いろいろあるようですが、せめて名前だけでも載せておきましょう。
 ギンゴケ スギゴケ スナゴケ ハイゴケ ヒョウタンゴケ ホソウリゴケ ホソバオキナゴケ ヤノネゴケ
○苔玉も同様にして作ることができます。仕上げは糸でくくりましょう。 

芸術系サーチエンジンに投稿したけど…。載ったかな?
 
   
平成14年 12月27日(金) 
 さつまいもの苔盆栽も作りました。左側です。なかなかいい感じです。いもは半分に切って植えてあります。
双葉もかわいいです。

  
参考にした本:「小さな苔BONSAI」 発行:学習研究社 2002.10.25 編集:藤原郁久 執筆:山口まり 大関なるみ 1,200円


平成19年 1月7日(日)
 秋に福井県立大学キャンパスの道の脇で、とてもいい色合いの苔を見つけました。これは苔鉢にしよう!という訳で先ずは陶で苔鉢を焼成。やっと焼成できたので早速、苔鉢に!
 乾燥が大敵なので、霧吹き+水遣りは欠かせません。乾燥し始めたらビニールを被せておきます。
こんもりと盛るとかっこいい。 こういう形のも…渋い。 小さく盛った感じ