ミニ器を飾る段違い飾り棚つくり        
         miniの器にはminiの飾り棚で…難しいかな?    平成15年8月27日〜  


  H15年 8月27日

 工房てるとさんから頂いたミニ器の数々。とてもかわいい!しかも、小さいからという理由だけでなく、その匠の技につい見とれてしまって、何度でも見たくなります。でも、このまま雑多に並べておくのはもったいなく、何とかいい感じでディスプレイしてみたい…そんな訳で、ミニ器用の飾り棚を作ってみようということになりました。頂いた作品は主に和のテイストなので、和の雰囲気たっぷりのミニ段違い飾り棚にすることにしました。しかも、2個作って1個は九隆庵に展示し、1個はてるとさんにお礼として贈ることにしました。さて、ミニは材料は少なくて済むけど、細工は結構大変。どうなることやら…。一杯飲みながら、見取り図を書きました。
大物でも1円玉より小さい。急須の蓋の湯気抜き穴まで開いてます。

おおよその形。段違いがかっこいい!

  8月28日

 準備するもの
道具・材料を揃えました。
・棚板の部分…アガチス材30×3×600ミリ    
・柱の部分…ラミン材丸棒 4ミリ×900ミリ
・違い棚を支える飾り柱の部分…白い肌のフラワーアレンジ用の枝
・塗料…水性ニス(棚板用:マホガニー色)木部着色料(柱:ブラックオリーブ色)
・鋸、ボンド、電動ドリルと刃、丸型やすり、筆、定規、ペーパー、ドレッサーなど
 できるところまでやろう!
 板や柱を切ります。違い棚と飾り柱はこんな感じ。おおよその感じは分かるでしょう。  中央の飾り柱の造作。違い棚の両端と天板、底板の端がぴったり合って、しかも飾り柱を通すという訳で結構難しいよ〜。 手前左端の柱は飾り柱と同じものを使いたいので、違い棚に柱の太さとぴったりの穴を開けます。ぴったりが難しい。 天板、底板は4ミリ分の穴を少し開け、違い棚は貫通させて、とりあえず組み立ててみました。 バラしてみるとこんな感じ。ペーパーがけをしました。

      ここまでできればもう安心。あとはきれいに塗装するのみ…。何とかなったなあ〜。
      小さいの難しいよてるとさ〜ん。

   

   8月29日


2個作ったので並べてみました。そして、ミニイーゼルの紹介ボードもついでに作ってみました。九隆庵ではただいま「工房てると展」開催中で〜す。
 板と細い方の柱を塗りました。乾くのを待ちながら裏表横と3回塗りました。渋いいい色になってきます。一度にたくさん塗ると汚くなります。(中国製のおもちゃなど一度にめちゃくちゃ塗ってあるのありますね…。)  陶芸作品を展示してみました。どうです?いい雰囲気でしょ〜。


 やはり柱と飾り柱の造作がメインですね。ここさえ何とかクリアすればOKですね。棚の水平にも気を付けましょう。天板、底板に柱を立てる穴を開けるとき、貫通しないようにするには、板の裏側に指をあてておいて、ドリルのほんの先端が顔を出したら止めるとばっちりです。怖そうですがゆっくりそっとすれば大丈夫です。飾り柱の部分は天板、底板とも穴を開けずにボンド付けのみです。


      これでミニ陶器はじっくり見ることができます。早速、お客さんに見てもらいました。器も棚も感動ものでした〜。