平成13年11月6日
流木は味わいがあっていい雰囲気なんだけど、流木の一本一本が自然の不思議さと芸術性を持っていて、まとまった作品にしようとするとなかなか難しい。今回は簡単に先ず、流木を編みこんで壁飾りを作ってみました。
5月に福井県の越前海岸、「大味」に行き、大味川の河口付近で流木を拾っておきました。ちょっとした時間を見つけて素材集めをしておくと作品製作の楽しみが広がります。砂利の上にいろいろな流木が打ち上げられていましたが、ちょうど良い大きさで適度に変化があって、きれいなものというのはなかなかなくて海岸を行ったり来たり。次第に陽が傾き、いい具合にきれいな夕日を見ることができました。
いい形の木を選ぶ
適度な長さで汚くないものを選ぶとぐんと数は少なくなる。たくさん集めておこう。
煮る
煮る?なぜ?と思うかもしれませんが、潮に洗われた流木でもやはり少し心配。そう、虫が入っているかも?虫が出ると作品は途端に興醒めとなってしまうし、虫が家の構造材に入り込まないかという心配もある。そこでこのようにおかきの空き缶などを利用してお湯を沸かし、ぐつぐつ20分ぐらい煮てしまいましょう。汚れもすっかり取れてますます流木っぽくなります。
乾かしたら紐で編みこんでいく
紐は「サイザル麻」を利用しました。しゅろ縄でも何でもいいが「サイザル麻」は自然な感じです。園芸店にあります。
流木を自分のイメージで並べてみます。そこに紐を2本組みにして作品全体の大きさの1.5倍以上の長さで置いてみます。
→
1本1本しっかりと結びます。結び方は普通の結び方です。
→
並びの関係で隙間が出るところは、結びを何回も繰り返して編んだような感じにしておくとよい。
飾ってみよう
これは、玄関先に飾ってみました。本当は長椅子の後ろに飾りたかったのだけれど、どうもイメージが合いません。やはり流木アートは難しいな。ま、玄関の方は一応合格点というところか?今度は冬の飾りに向けて、木の実や蔦の収集が待ってます。相変わらず忙しい。
よもやま話
流木がある所を探すのが先ず大変。海岸線は続いているけど全然なさそう。で、ありそうだけど近づけなかったりと、かなり走り回りました。海水浴場もいまいちゴミばっかりで…。漁港は少し雰囲気が違うし。いい流木に会えたときはとても嬉しい。何もないときは貝拾いをしよう。でも、いい貝がある場所もまた探すのが大変です。
少し欲張って大きい流木も拾ったりするけど、後でどうにもならなくて困ったりする。大きい流木って全体が虫の穴だらけで、崩れやすかったりするからいろいろ難しいです。