土で作る楽しみ 
    平成17年8月の作品   



 H17年 8月11日 
    7月に作品作ってまだ1ヶ月、でもすごく頑張って成形、素焼きして、なんと8月中旬に本焼き+UPとなりました。
    前回とはまた違った雰囲気にしてみました。黒系の渋い系の器や、人気のあるかわいいもの系も少し作りました。
    渋い色合いにするのに少し工夫しました。まあまあかな?今回はどれがお気に入り?


信楽白土・内側は白化粧に二酸化マンガン、グレー練り込み絵具を混ぜたものを塗り、透明マット釉掛け。白の中に茶色が見え隠れして感じはいい。外側はいぶし黒釉を掛けた後に透明マット釉薄掛け。変形もなくきれいに焼けた。一応飯椀。高6.0 径12.5 信楽白土・黒織部。もっと黒くなって欲しかったが、まあ納得はできる。黒の天目などはぽってり感が出るけど、ぽってりすぎるのもどうも好きになれない。薄付きでしかもしっかり黒いものがいいな。少し歪みがある。これも飯椀。高5.5 径13.5 五斗蒔白土・側面は、五斗蒔白土を溶いたものに二酸化マンガン、弁柄を混ぜ込んだものを塗りつけ、上からいぶし黒釉を薄掛けし、さらに全体に透明マット釉を薄掛けした。白い部分はCPC抜き。形は良かったが発色がいまいち…。飯椀。高6.5 径11.5 信楽白土・内側は白化粧に二酸化マンガン、グレー練り込み絵具を混ぜたものを少し濃い目に塗り、透明マット釉掛け。白化粧から見える茶色の雰囲気が丁度いい。すごく軽いお猪口。高4.2 径6.0

古信楽荒目土のレモン型深鉢。成形時に線削りしておき、素焼き後に、五斗蒔白土を溶いたものに二酸化マンガン、弁柄を混ぜ込んだものを塗り、スポンジで拭き取り線に色を出した。全体に白マット掛け。拭き取りが甘い部分に部分的に茶色が出るようにしたが全然出なかった。かえってきれいになった。高6.5 長径17.0 短径12.3 古信楽荒目土の四角皿2枚組。中央部分には木の棒で押し付けた四角紋を入れた。脇には2本の押し線を入れた。全体に失透黄マット釉掛け。端のそりは広告を棒状にしたものを置いて成形。それでもゆらゆらとした歪みが必ず出る。1辺14.5 古信楽荒目土の箸置き。粘土の塊をきり糸で歪ませながら切り、端には木の棒で四角の溝を付けた。溝には青ガラス釉をたらし、溝の回りは二酸化マンガン、弁柄、五斗蒔土のMIXを塗り付けた。箸が乗る部分は梨地釉を塗ったが、梨の雰囲気は出ず、御影調だけが出た。梨地釉以外は透明マット釉塗り。小物だけどすごくいい感じになりました。長7.0 信楽白土の酒器セット。釉薬は乳濁灰釉。まあまあ薄く仕上がった。注ぎ口の処理も大体はうまくいったけど、もう少し小さい注ぎ口でもよかった。杯には御影斑点粒を少し混ぜてみた。超薄い杯が変形したのが辛い。乳濁灰釉はぶっかけで、変化を出す方がよかった。高9.0 長径10.0(注ぎ口含まず)短径9.0 猪口は高3.0 径6.0
信楽白土・白マット釉の珈琲セット。成形時に針で線削りして、レモン型深鉢同様、模様を付けた。わざと拭き残しをして、二酸化マンガンや弁柄の茶色が少しは出るかと思ったが全然出なかった。白マット釉が隠してしまっている。カップが少し変形したのが悔しい。カップ高5.8 径8.5(持ち手含まず) 皿径14.2 黒陶土:五斗蒔白土=2:1の割合で混ねりした土で成形。さらに白化粧+二酸化マンガン+グレー練り込み絵具を微妙に割合を変えて刷毛とスポンジで塗った。全体に失透黄マット釉。し、し、しぶい!渋すぎる!30.0×14.5 五斗蒔白土のシンプルぐい呑み2個セット。こういうぐい呑みが欲しくて作った。シンプルないぶし黒釉のライン。外側は無釉。内側は失透黄マット釉。底の高台部分ががっしりしている分、内側は削り込みました。秋には月を見ながらこれで一杯…。高5.8 径6.3 随分前に素焼きして釉薬まで掛けておきながらずっと焼かなかった小皿。信楽赤荒目土。白マット釉。粘土が固くなったところを、バンバン叩いてひびをわざと入れました。渋いけど実用性はあまりないですね〜。 12.5×10.2


渋いもの、かわいいもの取り混ぜて作ってみました。色合いはまあいい感じですけど…。
今回は写真のバックにグリーンがあるから、ちょっと雰囲気明るくなったかな?
次回の作品UPは…いつになるでしょう…。次回も黒系の渋いのは少しは作りたいです。