土で作る楽しみ 
    平成17年10月の作品   
 

   
   H17年 10月22日                           画像にカーソルを乗せると別画像になるものもあります。
  
     忙しくてなかなか作陶できませんでしたが、なんとか本焼きも完了してUPに辿り着けました。
    今回は黒陶土のシンプルな幾何学的な形の瓶、赤土系の湯呑、そして白土系に織部をアクセントに少し…という感じのものです。
    ちょっと雰囲気変わったものもあるので少し楽しめるかも…。出来はまあまあかな?今回はどれがお気に入り?
 
黒陶土・白化粧の点打ちデザイン・内側は石灰透明釉:側面と底とを別々に作って貼り合わせたもの。粘土の乾きに注意して成形して、ひびや剥がれが起きないようにしました。すっきりしたデザインはお気に入り。点打ちは120度間隔で3箇所。高11.2 径8.7(最下部) 土、釉薬とも左に同じ:角をしっかり付けることと、面はへこまずに平らにすることを心がけました。栓をして瓶として使うことを想定しました。口の先端までしっかりと透明釉を掛けてあるので滲みこみはありません。高15.0 縦横は6.2×5.5 土、釉薬とも左に同じ:丸い筒にたたらを巻き付けて成形。これも側面、上下面、口を別々に成形して貼り合せました。口の位置を中央から外すことで、面白い感じになったかと思います。高16.2 径7.0

土、釉薬とも上に同じ:上下で別々に成形して貼り合せました。安定感には欠けますが形は気に入っています。何か魔法の薬でも入れておきたくなる形にしました。和でも洋でも使えるかと思います。絵柄は120度間隔で3箇所。高13.5 径9.0 土、釉薬とも左に同じ:ややぽっちゃりとした徳利の形の瓶。酒を入れるというより一輪挿しに向いている感じです。化粧もなくシンプルですが、それもまたいいかと…。高15.0 径9.0 半磁器土・石灰透明釉:口の部分を細くするのにひと苦労。また乾燥時、持ち手の部分の収縮と土台の部分の収縮がずれないようにするのがとても難しい。微妙なずれが出ています。高11.2(持ち手含む)径11.2

赤鉄砂土と信楽赤土を1:1で混練り・白化粧・木灰透明釉:この壷みたいな感じの湯呑は前から作りたかったもの。同サイズで2個成形。色も赤鉄砂がきつくなりすぎず丁度いい感じ。白化粧が薄かった。高8.3 径8.4 土は左に同じの混練り・白化粧・青白磁釉:生乾き時、コンクリートの割れた面を押し付けてでこぼこを作り、そこに白化粧土を塗り、後で軽く拭き取ったもの。でこぼこ感が自然で親しめるなあ〜。高6.6 径8.7 信楽赤土に御影を混ぜた土・いぶし黒釉・乳濁灰釉:口や持ち手、茶漉し、蓋の合わせなど苦労する部分が多い急須。成形はクリアできたが釉薬がいまいち。やぼったくなった。いぶし黒が汚くなった。高11.0 径10(持ち手など含まず)

五斗蒔白土・いぶし黒釉・織部・部分的に黄色絵具・木灰透明釉:ちょっとお遊びの織部の湯呑。いぶし黒釉が茶色になって、丁度いい色加減になりました。織部をもう少し多く使ってもよかったかな?高8.5 径8.5 信楽白土・乳濁灰釉:前回制作した酒器セットのうち、ぐい呑みの出来具合がいまいちだったので、作り直しました。酒器の歪みに合わせてぐい呑みも歪ませました。これで完成です。ぐい呑み:高4.0 径7.0×6.0 信楽白土に御影を混ぜた土・織部・木灰透明釉:部分的に黄色絵具を置いたが、十分に発色せず、かえって雰囲気を壊してしまっている。でも、形は気に入っています。皿:径 13.5 カップ:高6.0 径8.0

赤鉄砂土と信楽赤土を1:1で混練り・乳濁灰釉:たたらをアルミのカップに押し付けて成形。もちろんストッキング使用です。乳濁が土色を抑えて大人しい感じになってます。5個セットで使い勝手は十分かも…。高5.3 径7.5 信楽赤土・白化粧CPC抜き・青白磁釉:白化粧は抜けたが、青白磁釉を掛けたため、全体に白っぽくなり、白化粧とのコントラストが甘くなった。残念。高6.5 径9.0 信楽赤土・白化粧削り・青白磁釉:これもコントラストは甘いが、絵柄がはっきり出ているのでまあまあという感じ。絵柄は回りに3個描いてある。これくらいの大きさのぐい呑みが丁度いいかな? 高6.2 径5.8

赤鉄砂土と信楽赤土を1:1で混練り・白化粧・木灰透明釉:陶のボタン。表面を削った後に白化粧をし、さらに白化粧を拭き取ったもの。思ったよりいい出来でしたが、こんな大きなボタンは飾りにしか使えないかも…径3.0 左の2個は赤鉄砂土と信楽赤土を1:1で混練りした粘土に白化粧や織部を塗ったもの。右の2個は信楽白土に御影を混ぜた粘土にいぶし黒釉で文字を書いたり、織部を置いたりしたもの。上の派手な織部の湯呑とセットにして使うと楽しい。

 きれいなものはきれいに、シンプルなものはシンプルに、渋いものは渋く…と、一つ一つに気持ちを込めましたが、はて?どうだったでしょうか?中でも黒陶土がうまく焼けたのは嬉しかった。本焼きでの変形がないので、今後もこの手の合わせ物には使える粘土ですね〜。赤鉄砂土と信楽赤土の混練りもいい感じでした。
さて次回の作品UPは果たしていつになることやら…。冬、年末が近づいてきています。忙しいさをかいくぐることが出来るか〜??諦めずにお待ちください〜。