土で作る楽しみ 
    平成18年1月の作品   
 

   
   H18年 1月21日                           画像にカーソルを乗せると別画像になるものもあります。
  
     年末から少しずつ成形して何とか1月中に素焼き、本焼き完了。今回は形は碗物中心で釉は黒・黄・緑・白と色々。
    どちらかというと渋い感じですが、こういうのもいいかと…。
    出来はまあいい感じですがどうでしょうか?今回はどれがお気に入り?
 
五斗蒔白土・いぶし釉・いぶし釉の下にいぶし黒釉を刷毛塗り:いぶし釉が思ったより銀色なので少しケバイけど、マット調の釉の載り方はいい感じ。写真では分かりにくいが、いぶし黒釉の刷毛塗りの部分だけ光沢が出ている。高5.5 径12.8 土、釉薬とも左に同じ:側面は吹き掛けの後、ロクロ目に沿って適当に筆塗りをして釉の濃淡を付けたら、銀の光沢のある部分とそうでない部分ができている。突き出しにも使えそう。高6.0 径9.2 信楽赤土・いぶし釉:シンプルな形の湯呑み。やや薄掛けだったせいか全体に光沢が出ている。これで渋いお茶を飲むと美味そうです。高4.3 径8.9

左:五斗蒔白土・右:信楽赤土・ともにいぶし釉:どちらもご飯茶碗にしては少し大きいが、大食いの人には喜ばれそう。右はロクロ目を出したので渋い雰囲気がよく出た。煮物など盛ってもいい感じ。左:高6.2 径13.0 右:高5.3 径13.2 五斗蒔白土・いぶし釉・内側は石灰透明釉:いぶし釉を筆でさっと塗ったもの。薄掛けになって、黒ではなくて茶の色になった。きれいな黒を出すのならいぶし黒釉にした方がいいかもしれないが、これはこれでまあいいかというところ。高7.3 径7.6 信楽白土・黄瀬戸マット釉:薄い造りで黄瀬戸の色が染み込んでいるかのようにも見えるくらい。形はシンプルだけど手に馴染む形と大きさ。結構、気に入っています。高4.3 径8.9

信楽白土・黄瀬戸マット釉:これも薄造りで手に馴染みます。反った口辺は形のきれいさだけでなく、呑み易さもあり。微妙なそばかすっぽい茶の発色もいい感じです。高6.0 径10.2 信楽白土・黄瀬戸マット釉:ぐっと平たい感じの皿に成形。見込み中央部分に大きなロクロ目を残したので、覗いても楽しめる感じ。和え物など盛るといい感じになるかな?高4.5 径13.4 左:信楽白土・右:五斗蒔白土・ともに黄瀬戸マット釉:これもちょっとした肴を盛るといい感じの鉢。左の茶色が濃いのは薄掛けだったせいかもしれない。右が茶色なのは土の鉄の成分が出たものと思われます。左:高5.0 径10.3 右:高6.6 径10.7

五斗蒔白土・いぶし黒釉・織部・部分的に赤、黄緑、青絵具・石灰透明釉:歪んだ形の湯呑。高台は半割の切り高台。織部が薄かったけど、絵柄はきれいに発色。つるし柿と小鳥の図を2箇所ずつ。青の絵具が実は相当インパクトがある感じ。高7.4 径9.0 五斗蒔白土・いぶし黒釉・織部・部分的に、黄、緑、白絵具・石灰透明釉:絵柄は蕪。これも織部が薄い。もう少し濃く発色して欲しい。緑絵具が茶色くなってしまった。絵具の緑は扱いにくい。織部の濃度で緑を表現するか…高8.8 径9.4 信楽赤土に御影斑点粒混ぜ・白化粧土に共土を混ぜた化粧土塗り・石灰透明釉に素焼き化粧土を混ぜた釉薬:白化粧は口辺部分は剥げてしまったが感じはいい。濁りのある釉を目指したが、見た目では透明釉とあまり変わりはない。23.5×12.0

信楽赤土・白化粧・グレー化粧土・石灰透明釉に素焼き化粧土を混ぜた釉薬:手びねりで成形。素地に線削りで模様を描き、グレー化粧土、白化粧を部分的に二重掛け。内側はグレー。グレーというより青っぽいのが意外だった。高7.2 径11.0 信楽赤土御影斑点粒混ぜ・白化粧土・白化粧土に共土を混ぜた化粧土・石灰透明釉に素焼き化粧土を混ぜた釉薬:信楽赤土の発色が明るいので思ったより白っぽく感じる。共土の化粧土はヒビが出ずいい感じ。高6.0 径14.3


 いぶし釉は思ったより銀が強いのでびっくりしました。あまりぎんぎらぎんではなくて、所々ロクロ目や刷毛目に沿って銀が出るくらいを理想としているのですが…。今度は下地に黒の釉薬を使って、その上にいぶし釉を刷毛塗りなどで試してみたいと思います。黄瀬戸はいい感じでした。やはり成形は薄作りにする方がいい感じでマッチすると思いました。織部は織部そのものの発色が薄いので、今度本気で挑戦してみたいですね。ま、時間があれば…ですが。
 さて次回はこれらの課題に取り組むかどうかはまだ未定。春めくと春らしい物作りたくなってしまうかも…。
また、少しだけ期待してくださいませ。