土で作る楽しみ 
    平成20年1月の作品   
 


   
   H20年 1月20日                          画像にカーソルを置くと別画像になります。
  
   今回は、信楽白土ベースの作品です。皿物は織部とガラス釉で仕上げ、かなり満足できる出来上がりとなりました。
   刺身盛り鉢は黒のMIX釉ですが、深みはないもののきれいに焼けました。碗ものはわら灰白萩釉のかけ分けですが、ベースの
   火色釉がベタな感じになってしまい、ちょっと不満です。写真に載せてないものもあり、失敗しています。
   絵付けをした小皿は、どれもいい出来でした。白というよりベージュ系の素地に青呉須の絵付けという組み合わせは
   予想通りいい雰囲気です。可愛くて見とれてしまいますね。
   忙しい時期だったけど、集中して成形できたし、失敗はあったものの得るものが多かった焼成だったと思います。
   今回はどれがお気に入りでしょうか?
  
 
四角大皿:信楽白土+はぜ石多め 織部釉 織部の表情を引き出すために、荒々しく成形しました。織部が曇らずにきれいに発色しました。かなりよい出来でした。長23.3 短21.5 高3.3 四角小皿5枚組:信楽白土と赤鉄砂土を5:1、はぜ石混ぜの土を指で延ばして成形。中央部分は素焼き化粧土の上に古代呉須で網代模様の絵付け。12センチ四方 刺身盛り鉢 土は左に同じ 漆黒釉に黒化粧土を少し混ぜた釉薬 はぜ石の白さが突出せず、丁度いい具合に黒の中に収まっている感じだ。径18.4 高4.3

四角皿:信楽白土に赤鉄砂土を10:1で混ぜた土+はぜ石+御影 青ガラス釉 細いひも状にした粘土を貼り合わせて成形。中央部分は平らにして素焼き化粧土を下地に塗ってあります。いい色に発色しました。長26.4 短14.3  飯碗:信楽白土と赤鉄砂土を5:1、はぜ石混ぜの土 素焼き化粧土を部分的にかけ、その脇に火色釉を刷毛塗り。最後にわら灰白萩釉をかけ分け。素地の色、釉薬の色のバランスがよく、いい感じに仕上がった。 径11.6 高7.8 湯呑み:信楽白土 釉薬は左に同じ。火色釉の上にわら灰白萩釉がかかっている部分はそんなに汚くはないが、火色釉だけの部分はベタになって趣がない。左径10.4 高6.5 右径10.0 高7.6

手びねり湯呑み:信楽白土 素焼き化粧土 火色釉 わら灰白萩釉 ごつごつ感を出して成形。底が重くなるので、高台の裏は相当削りました。それでも重い。左径8.5 高8.0 右径7.2 高7.2 湯呑み:信楽白土 素焼き化粧土 火色釉 わら灰白萩釉 白土だけの素地だとやはり見た目の面白さはないが上品ではある。わら灰白萩釉がかかっていない部分は使っているうちに変色してどの様に深みが出てくるか?径9.5 高8.4 湯呑み:土、釉薬とも左に同じ 火色釉がベタになっているけどかわいい。ベタなら完全にベタになれば、それはそれで結構きれいには見える。径7.2 高7.2
小皿:信楽白土に赤鉄砂土を10:1で混ぜた土+はぜ石+御影 素焼き化粧土の上に古代呉須で絵付け 左は青海波模様 右はアイビーの蔦模様 きれいに仕上がった。径10.5 小皿:土、釉薬とも左に同じ。こういうあまり意味を感じない幾何学的模様は気楽に付き合える。左のさらの枠の中で1箇所だけ色を塗りましたが、写真ではあまり見えませんね。径10.5 ティアドロップ型鉢:信楽白土+はぜ石多め 青海波釉 手びねりで成形。生土の状態で表面を修正。色合いは薄めでいまいちでした。長18.4 短10.0