土で作る楽しみ 
    平成20年3月の作品   
 


   
   H20年 3月2日                          画像にカーソルを置くと別画像になります。
  
   今回は、高台の形に少しこだわって成形してみました。高台も工夫すると結構楽しめます。
   高台のいろいろについてはまとめたページを見てください。→http://www2.odn.ne.jp/kyuuryuuann/koudainokatatinoiroiro200802w.htm
   また、前回うまくいかなかった火色釉をどう生かすか考えてみました。
   火色、化粧土、透明釉、織部、そしてそれらのコントラストを生かす素地の変化。
   課題は複雑でしたが、いろいろ試してみました。結果として、かなり予想通りに焼けたのでよかったです。
   今回の焼成結果を生かして、さらに趣のあるものを作っていきたいと思います。
   今回はどれがお気に入りでしょうか?
  
 
四足の盃:信楽白土と赤鉄砂土を20:1で混ぜた土+はぜ石多め、火色釉、化粧土、織部、木灰透明釉の順でかけたもの。緋色と緑と白のコントラストがうまくまとまりました。少し曲がり気味の四足の雰囲気も気に入っています。かなりよい出来でした。径9.0 高7.2 酒器セット:土は左に同じ。酒注ぎ器は三角の足の高台、ぐい呑みは四角四足です。化粧土の後ろでかすかに緋色が見え隠れするようにしました。大きな酒注ぎ器は鉢としても使えます。手の中でのはぜ石の感触はとても気持ちいいです。長径15.4 短径12.8 高9.5 杯は高6.7 フリーカップ:土や釉薬のかけ順は左にほぼ同じ。内側にも火色釉を手で擦りつけ、化粧土かけ。高台は高めに作り、切抜きの飾りを入れてあります。透明釉を全面にかけたので硬質な感じになってます。ろくろめの低い部分の化粧土の溜りがいい感じです。径8.6 高9.2

フリーカップ:土は上に同じ。釉薬のかけ順もほぼ同じですが、外側は透明釉をかけてありません。ろくろめを大きく生かし、化粧土のナチュラルな組み合わせを狙ってみました。高台は飾りの切抜きを入れてあります。径7.8 高9.7 フリーカップ:土は上に同じ。釉薬のかけ順もほぼ同じですが、化粧土をあえてタオルで擦り落とし、緋色がよく見えるようにしてみました。外側の透明釉も薄がけなので、素朴な感じが出ています。薄作りで手取りがよくなっています。 径10.0 高9.5 酒注ぎ器:土は上に同じ。釉薬のかけ順もほぼ同じ。火色釉を手で擦りつけた上に化粧土をかけ、その化粧土も幾分擦り落としています。小振りな酒器ですが、手酌で呑むには丁度よいかも?長径10.0 短径 8.6 高9.5

酒器セット:赤鉄砂土と信楽白土を10:1で混ぜた土。化粧土の2度かけです。ジョッキ風な2合入りの酒注ぎ器。注ぎ口の5ミリ下で丁度2合入ります。相当使いやすいので日本酒でもこの形はいけそうです。径11.2 高10.8 酒器セットのぐい呑み:土や釉薬は左に同じ。セット物として8個成形。出来のよいものを5個、セットとして付けました。サイズもほぼ揃っています。5個あればみんなで酒を酌み交わすことができそうです。径6.7 高6.0 湯呑み:土、釉薬とも左に同じ。きれいに焼けました。手の中にすっぽりと納まるサイズというのはこの程度の大きさでしょう。径9.0 高8.0

長小皿:土は上に同じ。中央部に化粧土のラインを引き、古代呉須のとんぼの絵付け。藁灰白萩釉かけ。粘土を何層にも重ねて押し付けた成形方法。皿の端に趣があります。長21.0 短7.2 三角酒器:信楽すいひ白土 藁灰透明釉に磨り潰した雲母を混ぜて吹きがけ。細かな御影が出ています。同形2種でペアで楽しめますね。酒が進むことでしょう。径7.0 高6.6 片口小鉢:信楽すいひ白土で成形後、生乾き状態ではぜ石を擦り付け。化粧土をかけた後、櫛目には織部を塗りました。ぐねぐねの形。たまにはこういうのもいいでしょう。長径10.4 短径9.0 高5.9

片口酒注ぎ器:作り方は上の片口小鉢とほぼ同じですが、はぜ石は付けてありません。ひどくぐねぐねですが、持ちやすさは最高です。多少酔っ払っても落とすことはないでしょう。長径 10.4 短径9.4 高8.3 フリーカップ:信楽すいひ白土 外側はいぶし黒釉。絵柄の部分は古代呉須に木灰透明釉かけ。内側は化粧土+木灰透明釉です。高台は掘り込んだ飾り高台です。底を見て楽しむのも良しということで…。径7.6 高9.2 小皿3種:土はすいひ白土、すいひ白土にはぜ石混ぜ、赤鉄砂土の3種。古代呉須で絵付け。何か謎めいた絵柄は意外といい雰囲気です。「意味は何ですか?」と聞かれても答えられません(^o^)。大きいもので径10.0

箸置き:ジョッキ風酒器セットのおまけセット。5個組み。箸置きもセットになっていると楽しいですね。 謎の酒注ぎ器:陶でありながら陶を意識させないようにと工夫してみましたが、色合いが平凡でした。。。高13.8