土で作る楽しみ 
    平成20年5月の作品   
 


   
   H20年 5月5日                          画像にカーソルを置くと別画像になります。
  
   今回は、赤の陶絵具による絵付け、黒釉薬ベースに金彩、そして化粧土の二重がけをしてみました。
   陶絵具の発色はまあまあよかったので安心しました。絵柄のかわいさが救ってくれています。
   金彩は濃度が難しかったのですが、まあまあの出来でした。金色が強く出すぎるとキンキラで趣に欠けますが
   薄くてもまたいけません。丁度いいくらいでした。
   化粧土かけは無難な出来ですが、硬い印象になってしまいました。もっとどっぷりとかけてもよかったと思います。
   ゴールデンウィークには成形をしようと思っていましたが、窯出しで終わってしまいそうです。
   5月中には頑張って数をこなしたいと思います。
   今回はどれがお気に入りでしょうか?
  
 
小皿:赤鉄砂土と信楽白土とを2:1で混ぜた土、化粧土、赤陶絵具、木灰透明釉。絵柄を割に生き生きと描けたのでよかった。鉄の粒々が邪魔になるかと心配しましたが、結構渋く納まった感じです。径10.0 小皿:信楽白土と五斗蒔白土を1:1で混ぜた土、はぜ石を磨り潰して混ぜる。木灰透明釉。花の絵をデザイン。簡単な絵柄であってもかわいく仕上げることができました。ちゃごちゃしないものがいい。径9.5 中皿:土や釉薬は左に同じ。五斗蒔白土だけでは強度に不安があったので普通の信楽土を混ぜてあります。細い線描きの器を作りたかったので試してみました。線の太さが均一でないのですがきれいにはできました。径18.8 高4.6

フリーカップ:五斗蒔白土にはぜ石を混ぜた土。五斗蒔白土の軽さを生かすならやはりカップ類だろうということで成形。確かに軽くてよい。熱伝導率も低いので熱いものも楽しめることだろう。裏側にも同様の花の絵があります。径6.8 高8.0 中皿:土は上の皿物と同じ。漆黒釉+いぶし黒釉+いぶし釉のMIX釉薬、本焼き後に金彩を施し、800度で焼成。口辺に幅広く金液を塗ったので豪華な感じになりました。予想よりよい出来でした。 径16.4 高5.5 碗:土や釉薬は左に同じ。金が強すぎるとえげつないかと思い、ラインにしてみたもの。上のラインだけでは少しインパクトが弱いかと思い、高台周りをしっかり金で固めてみました。この組み合わせはまあまあです。径14.2 高7.0

碗:上の黒物と土や釉薬は同じ。これは口辺周りを重点的に金彩してみたもの。金彩が均一でなく所々にかすれや切れがありますが、なぜかそれが趣き深い感じになっています。径13.4 高7.1 変形鉢:五斗蒔白土にはぜ石を混ぜた土。黒のMIX釉薬を刷毛塗り。本焼き後に口辺に金彩。黒釉が垂れた所にも金液を滴下。化粧土の部分のみ木灰透明釉かけ。結構面倒な手順だったが何とか形になった。さて何を盛るといいかな?長径16.0 短径14.5 高8.0 歪み片口鉢:信楽白土と五斗蒔白土を1:1で混ぜた土、はぜ石を磨り潰して混ぜる。木灰透明釉。化粧土が薄くかかっています。大きく歪ませたので、形は面白いが色合いの楽しみは少し足りないかも。長径14.8 短径10.4 高6.6

湯呑み:赤鉄砂土と信楽白土を2:1で混ぜた土、化粧土、木灰透明釉。化粧土の二重かけ。九隆庵では定番になりつつあるタイプ。化粧土をもっとどっぷりとかけるべきだった。径11.0 高7.0(平均) フリーカップ:3月に焼成完了したものに金彩を施してみました。高台部分と口辺部分。何かしら趣が出たような、しかしごちゃごちゃしたような…難しいところです。 ぐい呑み:赤鉄砂土と信楽白土を2:1で混ぜた土、化粧土、木灰透明釉。ろくろの上の土が少なくなったらこういうぐい呑みを作るのが楽しい。

フリーカップ:これは九隆庵でミニ陶芸教室を開いた時の生徒さんの作品。重いのでかなり削ってもらったがそれでも相当重い。実際に使ってみてその重さや使いにくさを実感することだろう。

               今回は少し趣が変わったものばかりとなってしまいました。
                   しかも写真の写りがあまりよくない。天気のよい日に太陽光で撮影したかったが、
                  天気にスケジュールを合わせることもなかなか難しい。
                   さて、次回はどんなものができるか?お楽しみに…。