土で作る楽しみ 
 平成21年1月の作品   
 


   
   H21年 1月12日                
                                    

   今回はすべての作品を同じ土、同じ釉薬で成形・焼成しました。
   土は、信楽白土に、赤鉄砂土(本焼きすると鉄粒の溶けたところが黒くなる)を10:1の割合で混ぜた土です。
   さらに、はぜ石を混ぜ、少しざらついた自然の風合いを出し、手触りを楽しめるようにしました。
   釉薬は、わら灰白萩釉のかけ分けです。釉薬の切れ目に出ている緋色も楽しめるようにしました。
   落ち着いた雰囲気に仕上げることができたのでほっとしています。

   昨年中に成形完了して、出来れば素焼きも完了しておきたかったのですが、なかなか余裕がなくてできませんでした。
   正月にも成形をして、強制乾燥して素焼き、そして本焼きと日程が詰まっていましたが、何とか完了となりました。
   成人のお祝い用でしたので、かなりギリギリセーフでした。
   作品は同じようなものばかりですので、バラエティーさはありませんが、同じものをいくつも作るのは勉強になります。
   次回の成形、焼成のイメージはまだできていませんが、還元焼成も久々にやってみたいような気はしています。
 

成人祝いのプレゼント用として、ラッピングしたものがこれ。飯碗、湯呑み、小皿の3点セットです。使用時には、口辺のはぜ石のざらつきがちょっときついかもしれないので、口辺だけペーパーをかけました。この飯碗なら、御飯が進むでしょう。喜んで使ってもらえれば幸いです。 飯碗は8個、湯呑みは9個の中から、いいもの3点だけを選びました。



 その他の作品

飯碗:@少しだけ大きめにして A厚すぎず薄すぎず B口辺は欠け防止のため若干厚く、しかも滑らかに C手触りよくと、スタイル、機能性をいろいろ工夫しました。釉の切れ目の緋色も良く出ました。5個とも径14.0 高7.3程度



湯呑み:これも落ち着いた雰囲気になりました。さりげなくおもてなしに出せる雰囲気です。6個とも径10.3、高7.5程度


 

平盛皿:見た目はごついですが、スカートをはかせた形になっているので軽く扱えます。4本の足がしっかりと支えています。中央部分は本焼きで多少は凹んでくるだろうと思っていましたが、予想より凹みは大きかったです。でも、自然なカーブになっていてまあまあの出来でした。長19.0 短8.0 高1.7〜1.2

小物たち:小湯呑みや豆皿、箸置き
かわいい雰囲気です。



       以前、製作してみた経験が生きています。以前のものは、釉がやや厚くかかったため、釉の縮れが
       見られるものがありましたが、今回は濃さに注意したお陰で、全てきれいに釉が乗りました。
       わら灰白萩釉の、シンプルですが素朴で落ち着いた雰囲気は、結構気に入ったので、今後も作って
       みたいと思います。