土で作る楽しみ 
 平成21年7月の作品   
 


   
   H21年 7月24日                
                                    

   やはり忙しくてなかなか本焼きできませんでしたが、何とか8月前に完了できました。
   今回は白土と五斗蒔のミックス土と、余り土となっていた信楽赤土+白土+赤鉄砂土+五斗蒔+はぜ石の超混合ミックス土。
   釉は、化粧土ベースに酸化第二鉄を下塗りして、上にわら灰白萩釉や透明釉、漆黒釉など。
   特に酸化第二鉄での渋さを少し狙ってみました。雰囲気出たかな?
   他に、半磁器土での、実用性のあまりない、しかしかわいい皿も作ってみました。
   イメージをまとめた後、どういう技法で表現するか…う〜ん。いつまでたっても分かりません。
   頑張るしかないようです。

 
飯碗:土は上に記した超混合ミックス土 化粧土 木灰透明釉:ろくろで成形した後、ろくろから外さずにろくろで回しながら化粧土を塗りつけ。化粧土の垂れ具合、元土との混ざり具合がいい感じです。径13.5 高7.6 飯碗:土や釉薬は左に同じ:こちらは垂れがなく、刷毛塗りの雰囲気にしました。成形時、化粧土はかなり濁っていましたが焼成すると、ほぼ白になっています。径13.8 高8.0 飯碗:土は左に同じ 外側に化粧土たらしがけ 酸化第二鉄なすりつけ 口辺は漆黒釉 木灰透明釉:渋くできました。化粧土の垂れた部分が酸化第二鉄でさらに印象深くなっています。径14.0 高7.6

大鉢:信楽白土と五斗蒔白土1:1 わら灰白萩釉:輪積みで成形し、化粧土を掛けて柔らかさを出しました。煮物をどっさり盛って出すために、深めの鉢になっています。径24.0 高13.5 中鉢:土は左に同じ わら灰白萩釉:ろくろ目を大きく出しました。口辺はやや厚めの成形ですが、見た目よりは軽いです。サラダや煮物など何でもいけそうです。径16.4 高9.0 湯呑:土は左に同じ 酸化第二鉄で絵付 わら灰白萩釉:絵柄がもう少し黒っぽくなると良かったのですが、弁柄ではこの程度かもしれません。わら灰白萩釉も薄目です。径12.0 高9.2

飯碗::土は赤鉄砂土 酸化第二鉄刷毛塗り 外側はわら灰白萩釉 内側は木灰透明釉:外側の帯の部分には櫛目を入れてあります。シンプルですがいい出来です。径13.6 高7.2 大振りの湯呑:信楽白土と五斗蒔白土1:1 酸化第二鉄なすりつけ 化粧土 木灰透明釉:化粧土を擦って落とすことで下地の酸化第二鉄が見えています。今度は下地に緋色を入れてみたい。径10.6  高10.6と9.6 小皿:半磁器土 陶絵の具 石灰透明釉:赤と青のワンポイントを入れました。反りがないので用途は限られますが、かわいく仕上がりました。長さは10、15、22センチ。

小皿:右上と同じ土と釉薬:こちらは角ばっている方。さて、何を載せましょうか?半磁器土のクリームっぽい白は親しみが持てます。乾燥で反らないように注意しました。幅はおよそ10センチ以内。 ぽってり豆皿:超混合ミックス土 素焼き化粧土をかけた後、線削り 木灰透明釉:少し重いけどぽってり感がたまらなくいい感じです。化粧土の斑や模様の部分の下地とのバランスが丁度良い。 豆皿径8.5 葉っぱは半磁器土。  



            酸化第二鉄は、ベタで塗ると汚く見えてしまう。下地のテクスチュアーを見せるために、擦って付ける等が無難かな?
            ろくろ回しながらの、化粧土塗りは垂れなどの変化が出て、動きが出ます。
            塗っている最中も結構楽しいので、またやってみたい!
            漆黒釉が若干、緑がかっているのがとてもよかったです。
            半磁器土の皿は、お遊びでしたが、制作時は角の処理などかなり気を使いました。
            簡単そうに見えても実は手がかかるものです。
            次回は、盆までにできると嬉しいですけど…。