土で作る楽しみ 
     令和6年3月の作品   




   令和6年 3月31日 

今回の成形、焼成のメインは禾目トルコ結晶釉を使ったエスプレッソカップでしたが、見事に失敗しました。以前は禾目トルコ結晶釉を吹き掛けで釉掛けしましたが、釉が薄くなりやや不良なものがいくつか出ました。きれいに均等に釉が掛かるようにと今回は浸し掛けをしましたが、これが仇となってブクが出てしまいました。釉は決して厚掛けではなかったのですが、溶けやすいので釉掛けの加減がかなり難しいということがよく分かりました。ダメもとで次回の本焼きの際に窯に入れて焼き直しをしてみたいと思います。豆の莢の皿はうまく焼けました。皿が反らないように成形は丁寧に行い、陶画糊を使うなど釉掛けも工夫しました。豆の部分の緑ガラス釉は筆塗りにしてベタにならないようにしました。錆釉の飯碗はきれいに釉が溶けていてよい出来です。白砂釉はまるで砂のような釉なので掛けにくく、手ですくって流し掛けをするという有り得ない方法で掛けました。粒青銅釉は筆塗りで濃淡を出すことで単調な雰囲気を避けることができ、目論見は当たりました。
 

豆の莢をイメージした皿。6枚製作。長19.5 短8.8 豆の部分は緑ガラス釉、周りは織部釉の薄掛け。胎土が白でないこともあり緑ガラス釉は渋い色です。 錆釉の飯碗。径11.7 高5.6 釉がよく溶けてきれいな焼き上がりです。このサイズの黒の茶碗は使い勝手がよいです。 錆釉。飯碗径11.2 高6.0 湯呑径 8.5 高6.2 湯呑の方は口辺外側の釉が少し薄くなってしまいました。

長四角皿。6枚製作。白砂釉。長18.5 短7.7 粘土を少しずつ指で押し広げて成形した皿。。ザラザラの表面がよいか悪いか好みが分かれるところ。 四角小皿。粒青銅釉。辺8.8 釉の筆塗りによって釉の濃淡がでてよい表情となりました。ベタ塗りではこの表情はでません。 豆皿と椅子の飾り物。錆釉はきれいに焼けています。椅子は粒青銅釉ですが釉は薄く掛かった状態です。

エスプレッソカップ。径6.0 高4.0 禾目トルコ結晶釉。全てブクが出ています。焼き直しに挑戦します。



思ったようにはならない作陶ですが、これがまたよいのかも。精神的にはかなり参りますが、めげずに作陶ペースをアップしてより多く経験を積んでいきたいと思います。