土で作る楽しみ 
     令和8年3月の作品   




   令和8年 3月3日 


四つ足の器 左 径8.0 高5.4 きれいな焼き上がりです。右 径5.1 高5.8 どちらも好きな形です。足が伸びている位置や曲がり具合が好きです。
制作はなかなか進みませんでした。小さいけれど四つ足の存在感がある器を作りたかったのですが、以前化粧土を掛けた四つ足の器が、足の付け根部分にことごとく亀裂が入ってしまうという大惨事になり、挫折感で一杯となりました。化粧土と胎土との収縮率の差が顕著に出ていました。完全に作陶意欲がなくなっていましたが深海ブルー色に焼成できるという土を見掛けたので購入し、この土で透明釉を掛けたら亀裂は入らないだろうと予想して制作となりました。成形はやはり苦労しましたが粘土に粘りがあって予想より気分よく成形できました。本焼きは木灰透明釉の吹き掛けです。焼成は冷却時からガスを注入しての弱還元です。亀裂もなくきれいに艶々に焼けましたが、肝心の色は思っていた物とは違っていました。緑が強い色でした。何人かに色について感想を聞くと「こういう色が好きだ。」と言ってくれる人が多かったので気を取り直してページにUPすることにしました。
特に苦労したのは、ろくろで成形して底を削り、生乾きの状態で足を付けていくことです。足が4本ともきれいに揃って曲がった状態にしていくのはかなり至難の技でした。さらに4本の足の長さがきれいに揃わないとガタガタしてしまいます。
四つ足以外に茶碗、湯呑、酒器セット、皿なども制作しました。シンプルな緑色ベースのデザインなので春、夏の器として、小花など添えて彩りよく活躍してくれることに期待しています。
 
逆円錐形や縦に少し伸びた形のもの 横に広がる形の物は足も曲げて安定感を出し、伸びた形のものの足はまっすぐな感じにしてバランスよくしました。 実はこの器をどのように使うかは決っていません。使う人が考えてくれることを願っています。足が折れやすいので扱いは難しいかもしれません。 四つ足でサイズもよく似た感じですがそれぞれ微妙に違いがあり、似ているけどみんな個性を主張しています。

酒器セット 酒注ぎ器 長径 10.7 短径 8.6 高9.5 お猪口 径7.8 高5.2 酒注ぎ器は持ちやすく変形させてあります。 飯碗 左 径11.1 高5.8 右 径10.3 高6.1 飯碗としてはとても小振りですがダイエットにはよいかもです。 湯呑 径9.1〜8.2 高6.1〜5.5 薄造りなので熱い湯を入れると持ちにくいかな。氷を浮かべた冷茶などがよいかも。
湯呑・ぐい呑み どの器も薄く手取りよく作りました。艶々で可愛い出来です。 フリーカップ 径9.3 高8.0 ペアカップとして制作しましたが右側は少し歪んだので×です。残念。 長皿 長27.5 短7.5 のし棒で押し広げたままの成形なので、形は同じではありませんがその分違いが楽しめます。
小四角皿4枚 長15.5 短7.2 表は麻布目 縁は割り折りで艶上絵具刷毛塗りです。艶うわ絵具は濃い深緑色です。 丸皿2枚 径15.3 これも表は麻布目模様です。焼成で反らずにきれいに焼けました。 丸小皿4枚 径9.0 金液で絵柄を付けてもいいかなと思いましたがやはりシンプルが一番。飽きがこないです。

予想していた色とは違った色だったのですが、成形はかなり上手くできました。器の厚さ、手取りの良さ、足付き器の足の出来などかなり満足できるものでした。木灰透明釉は艶々でよく溶けているのが嬉しい。弱還元の冷却還元でもっと渋くなるだろうと予想していましたがその効果はあまりなかったか、逆にその効果でこの色になったのかもしれません。今後、また研究していかないといけません。
四つ足の作品は成形に時間が掛かりしかも失敗もしやすく、かなりメンタルのエネルギーを消費したので、しばらくは取り組まないかもしれません。また色付き胎土への透明釉掛けは、釉の奥行き感がないように思えるので、次回は普通の土を使って渋く仕上げる本来の形に戻る予定です。
春になって今後、畑作業が忙しくなってきますが、合間を見て作陶していきます。