動きにくい引き戸の修理 
              
                                             2020年(令和2年)11月18日     

引き戸がスムーズに動かず、重い。

  居間と工房の境目の3連の引き戸の内、真ん中の戸を動かすときかなり重くなりました。溝にゴミがくっついているからかと掃除しても直らず。戸を外して車輪の回転する部分に油を差すと少しよくなるもののあまり改善せず。車輪部分に問題があるのが分かりましたが、見た目では異常がないという状況。でも何とかしなくてはということで修理に取り組みました。

 1 状況を把握する。

レールの部分の掃除は完了。しかし改善せず。車輪自体の回転がおかしい。力を入れてやっと回る感じ。これは車輪を何とかしないと。


 2 車輪の不具合を調べる。

油をさして車輪を回し汚れをティッシュで拭き取っていると、何と髪の毛の破片が出てきました。これは髪の毛が巻き付いているからだと分かり、以後はとにかく車輪を回しながら髪の毛が出るのを待ち、出てきた髪の毛をラジオペンチで引き抜きました。そおっと車輪を回しながら引っ張らないと切れてしまいます。髪の毛は解体できないベアリングの中に入ってしまっているので、この方法しかありませんでした。何とかもう出ないくらいまで引き抜くと結構な髪の毛の量となり、かなりよく回るようになりましたが、まだ違和感があります。
 

 3 残った髪の毛を溶かす

まだ髪の毛が残っているのは分かっているけど取れないので、アルカリのカビハイターでたんぱく質を溶かしてはどうかと考えました。1時間ほど液を付けて放置。よく洗った後試すとさほどの変化はなかったのですが、油をさして何度も回転させると汚れた物が出てきました。髪の毛も柔くなって出てきました。もう一度油をさすとほぼ元通りの回転の状態に!やりました!長い間使っていて、戸が下がってきていることもあるので、車輪脇の車輪が出る高さを調節するねじを回転させて、戸の底辺が床から明らかに浮くように設定しました。これで戸を嵌めてみ見るとばっちりOKでした。

 

 
家の中の物は徐々に劣化したり故障したりしますから修理は必要ですが、実際はなかなかうまくできず、諦めたり買い替えたりするケースが多いかと思いますが、何とか工夫して自力で直すと意外とうまくいくことも多いです。諦めずにやってみましょう。