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    平成18年11月の話題   



11月11日(土) 地鎮祭をしました。    
 九隆庵ではいろいろ作品を作っているけど、肝心の作業場がありません。いつも道具などを引っ張り出してきては広げ、時間がくればせっせと片付けるという状態。時間がかかる作業は、途中で片付けなければならず、相当面倒です。そこで、思い切って作業場を作ることにしました。と、言っても作業場だけを作るというのは贅沢。リビングの延長上に作業する場所を設けて、どちらかというと部屋を広げるという感じです。普段の生活の中で、見えている場所に作業中の物がある訳で、そういう状態が作品制作のイメージを一番持ちやすいという理由もあります。工事は実質は来年の雪解けから。春が来るまでに、さらに制作の腕を磨かないと、「作業場作ったのに…」って言われそうですから…。
 ちなみに地鎮祭は「仏式」で行いました。増築なので、簡略されていますが、参考になればということで、準備物など載せておきます。
<用意するもの>


紙垂は半紙を半分に切り、それを半分に折り、2/3の部分まで切れ目を入れて折るとできます。
  土地に関して ・青竹4本 (高さ2mぐらいのもの)、杭4本。杭を、建てる建物の四隅に打ち、
 竹をくくりつけます。
・荒縄の細いものに紙垂(しで)を挟み込み、青竹に結びつけ、地面を囲む。
 高さは背の高さぐらい。紙垂を垂らす間隔は全体のバランスを見て調整。
・草取りや掃除をしてきれいにしておくこと。
   祭壇に関して ・祭壇用のテーブル
・日本酒(小瓶のもの。出席者の土産とするので、出席者の人数分を用意する)
・塩(白色の皿に盛る。式典中に、土地を清めるためにその塩を四方、中央に撒きます)
・餅(出席者の土産とするので、5、6個ずつのパックにしておき三角山積みにして飾る)
・赤飯(出席者の土産とするので、パック詰めを三角山積みにして飾る)
・するめと昆布(皿やお盆の上に半紙を敷き、その上に並べて飾る)
・栗(生栗が望ましいが、なかったので甘栗で代用した)
・水(僧侶持参の仏具に水を入れて飾ります)
・蜀台、おりん、線香の香炉、木魚などの読経の仏具
・お花(花瓶に入れて飾る)
・出席者から頂いたお酒など。
  式典に関して ・上棟式に向けてのお札の木板の用意(僧侶が書いてくれる。10センチ幅の薄板の
 先端を三角に切っておく)
  その他 ・僧侶へのお礼、施工業者や設計士へのご祝儀など
・新築の地鎮祭では、土中に埋めるものがたくさんあるので、準備は複雑になります。
(例)九種物(栗、油、花、ミルク、米、塗香、氷砂糖、香、水)、埋める箱、土器、
   色紙、奉書紙、絹、竹の輪、杭、かけや、スコップ、塩、酒、テーブル、椅子など


11月18日(土) 越前大野小京都物産五番まつりに行ってきました。

 墓参りの後、五番商店街で行われている物産祭りを見に行きました。墓参りの時期と重なるので、毎年のように行っています。とても寒くて、やっぱり奥越だなあと思いました。住んでいればそう思わないのだろうけど…。今年は「上庄の里芋」を買いました。洗い芋で1篭盛り300円。2篭ゲット。洗うのが面倒くさいし、しかも上庄の芋だからお得かも…というところ。 
 右の写真は、左側が「白山」、右側が「法恩寺山のスキージャム周辺」。白山はもう完全に真っ白です。(勝山市北郷周辺から撮影)

↑上庄里芋関係はここで 美味しいですよ〜!
 

11月19日(日) 庭の小鳥たち
        
 九隆庵の庭に鳥たちが餌を取りに来ています。「スカイペンシル」という直立性のツゲのような木を生垣にしていますが、その実を狙っているようです。真冬に雪が降り積もっているときでも、この実を食べに来ます。写真に撮ってみましたが、感づかれるとすぐに逃げて行ってしまうので、撮影はなかなか難しいです。左は「シジュウカラ」だと思いますが、右は何でしょうか?こちらは虫をくわえているようです。分かる方はいますか?

 11月20日 広島のニョルさんからメールあり。右の鳥は「もず」ではないかとのこと。なんとなくそんな気はしていたのですが、
 こうやって教えてもらえるととても気分はすっきり!ニョルさんありがとう!
 野鳥のことはほとんど知識がないのだけれど、興味はとてもあります。自然の中でたくましく生きている姿に、美しさとか精悍さを感じます。
                       
       


11月21日(火) 藍の種が届きました。

 お世話になっている、石川県白山市の「笑み衛門」さんから、藍の種が届きました。九隆庵でも藍を育てていましたが、ついうっかり…種を蒔きそびれたために、1年間、間隔があいてしまいました。1年間おいておいた種でも大丈夫だろうとたかをくくっていましたが、蒔いてみると発芽率ゼロ。これには流石に参りました。どんなに悪くても10パーセントはあるだろうと思っていたのですが、実際はゼロ。笑み衛門さんと話をしているうちにどうやらこの藍というのは、相当デリケートな植物ということが分かり、また、種を絶やさないためにいろいろ苦労された方がいるということも分かりました。以下、笑み衛門さんのメールから抜粋です。
<<「藍の種は、前年のものだけが発芽し、古いものは芽がでないと聞いてます。藍に関する本で知ったのですが、戦時中食料不足で畑や空いてる土地には、食料以外のものは、植えてはいけなかったそうで、「すくも」に使う藍ももちろん植えることは出来ず、藍が絶えるのではと心配されたそうです。でも、多分徳島だったと思うのですが、危機を感じたある女性の方(名前わすれました・・・汗)が、山間の集落でこっそりと育てたそうです。いま良い藍が採れ染めが出来るのは、その方のお陰という内容でした。>>

横着な九隆庵は絶やしてしまいましたが、笑み衛門さんのお陰で、来年は種まきができます。笑み衛門さんありがとうございました。春が楽しみです!!
写真の説明:アイ@と書いてあるものは、葉を一度も摘まずに花を咲かせ種を採ったもの。アイAと書いてあるものは、葉を一度採り染色に利用。その後出た芽に花が着き、種が採れたもの。どちらも発芽しますが、Aの2番種は発芽しやすいとのことです。