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    平成20年11月の話題   


 11月18日(火) ぎんなんの危険な食べ方
 

 この時期、ぎんなんの焼いたのが美味しい!
紙袋に入れてレンジでチンする人が多いが、これでは本当の旨味が出ないので、
下手するとぎんなん嫌いになってしまうかもしれない。
九隆庵では独自の方法でぎんなんを焼いてます。
それはいわば「しおがま」と呼ばれる料理と同じような方法で、
熱した塩の中にぎんなんを埋めて、時間を掛けて焼くという方法。
熱が均等に伝わるとともに、じっくり焼き上げるので甘みが増します。

では、調理方法を…
1 ミルクパン程度の鍋に塩をたっぷり入れて火にかけ(中火)、好みの量のぎんなんも入れて
  熱します。均等に熱が伝わるようにゆっくりとかき混ぜながら様子を見ます。
2 殻の色が少し黄色くなってきたら慎重に様子を見て、火を弱くします。
  そろそろ爆発するので蓋を被せます。爆発の危険性を恐れながらも、
  蓋の隙間から箸を入れてかき混ぜます。
3 殻の一部に焦げ目が出るようになったら火を止めて、3分ほど放置します。
4 2重に重ねた鍋敷きの上に鍋を置き、熱い塩の中からぎんなんを探して割って食べます。

食べ方は…
1 鍋の塩を少量取り、皿やランチョンマットに置きます。
2 鍋から取り出したぎんなんは酒の瓶の底や七味の瓶の底などで叩くと簡単に割れます。
3 実に1の塩をちょっと付けて食べると最高の味わいです。

で、危険性は…
1 熱しすぎると鍋の中で爆発してしまい、鍋の中の塩も実も吹き飛んでしまいます。
  特に鍋の底に熱は溜まるので、底で爆発すると辺り一面が塩と実が散乱します。
  しかし、この爆発寸前が一番美味しいので、微妙な判断が必要になります。
  慣れると上達しますが、油断すると爆破します。
2 火を止めた後でも爆発するので、油断してはいけません。
3 蓋の代わりにアルミホイルを置けばいいなどと思ってはいけません。アルミホイルも
  空中高く吹き飛びます。

塩の保存方法は…
1 ぎんなん専用のミルクパンにしてしまえばいいのですが、そうもいかない場合は
  別の容器に移して密閉しておけばOKです。
2 塩はだんだん黒くなっていきますが、その黒くなった塩で食べるぎんなんはこれまた
  最高に美味しいのです。
  
怖くてできない人は…
1 生の状態で殻を割り、フライパンでバター炒めにするとよいでしょう。
  塩加減は好みで。



                          
   何でも美味しく食べるには、手をかけることが大切。酒のつまみに最適です。