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  平成23年11・12月の話題  



  11月23日(日) ソーガイドで切断 

 木工作品の制作において、切断作業の基本は完全垂直切断で直角出しをすることですが、これが実はなかなか難しいものです。これまではとにかく自力で墨付けを完璧にして、精神を集中してきれいな切断を心がけてきました。いつかはひょっとして補助具など要らずに、鋸一つで完璧な切断ができるようにと心がけて取り組んできましたが、どうも練習量が足りずうまくいっていません。そこで、ついに補助具を試すことにしました。実施使ってみると、確かに楽々の切断でした。よそ見をしていても切断できるぐらいの優れものです。でもね〜、これで神業の技術は手に入らなくなったかも。ある意味困ったものですね〜。
設定はこの形です。クランプで固定することが条件だと思います。簡単なクランプでも十分役立ちます。 購入して組み立ててみると、微妙なずれがあるので、スコヤなどで直角出しをしての調整が必要です。 2枚の板の間からは墨付けのラインが見えます。墨付けは、鋸の幅の1ミリ程度を最初から多めに考えておけば完璧です。
                                 


  12月25日(日) 高木のイルミネーションイベントが今年で終了です

 福井市高木北1丁目の住宅街で、2003年から幾つもの家が共同で始めたイルミネーションですが、今年で終了するということで、見納めに行ってきました。この企画に対しては、地域コミュニティーが景観向上につなげた例として、福井市都市景観賞が贈られています。最終日の見納めということで、すでにたくさんの人が見に来ていて、皆さんカメラに収めていました。建物前の田んぼの水面には雪が少し降り積もり、擦りガラスに反射するような趣もありました。出来れば続けていって欲しいような気もしますが、設備設定が大変、電気代がかかる、人が集まって苦情が出るなどのいろいろな問題があったのだと思います。幸い九隆庵前のお宅の庭には、かなり立派なイルミが設定されているので、窓から素晴らしい景色を見ることができ、「家の中から見える一番いい景観賞」が貰えるかもしれません。



  12月30日(金) 餅つきをしました

 毎年恒例の餅つきです。今年はもち米3キロにうるち米が入ったこごめ餅を1キロつきました。20年前は臼と杵でペッタンペッタンしましたが、流石に今では無理で、餅つき機でついています。蒸したりついたりは機械がするのでとても簡単ですが、きちんと目的のサイズに丸く成形するのはなかなか難しいものです。九隆庵はもうず〜っとやっているので、楽々にできるのですが、やはり毎年少しずつ勉強することはあります。餅の伸び、温度、とり粉の状態などで丸め方は微妙に違います。基本的につきたての餅を適量ひねりとり、一気に中央に押し込むようにして、反対側をつるつるの面が出るようにして丸い形にして、そのまま板の上に置いてしまいます。もう触りません。重力でしな〜っと餅が広がり、丁度良いところで冷えて固まっていきます。ここで触ると皺になったり、変形したりします。豆餅はなまこ状にしますが、どうしても広がっていくので両サイドから押すようにしがちですが、そうすると皺だらけになったり、粉の付いた皺が中に入り込んで、乾いてから割れるもとになります。そこで、粉をあまり付けない状態で細く折り込むように棒状にして、餅をよく叩いて折り込み部分が密着するようにします。そうしているうちに固まってくるのでOKとなります。