竹田音頭の由来 たけだTV

  • 養老元年(西暦717年)泰澄大師が豊原、吉谷と次々と足跡を残され、以来、行者の宿として竹田が拓らかれたといわれます。その後、吉谷千坊、小野千坊、豊原千坊とにぎわったことは今も伝えられています。
  • 竹田音頭は、里の方とは孤立した所に住む者の唯一の娯楽であり、若い男女の交際の場でもありました。かつては、お寺の報恩講とお盆の三ヶ日は桐の下駄がすり減ってしまうほどに踊り明かしたものであります。四地区輪番に踊りの輪が立ち、若者を先頭に娘や子供の踊り子が整然と隊列をつくり、提灯をかざした輪の中に礼儀正しくあいさつを交わし入って行くしきたりでありました。
  • 現在は、8月15日の一晩のみ三地区の輪番で繰り広げられ、親類、知人との年に一度の再会、交流の場として、新しいしきたりが生まれつつあります。
  • 哀調を帯びたひなびた節まわしと、“アラドッコイ、サノサッサ”と腰を低く落としてくねらせ、一斉に下がっていくところがこの踊りの見どころです。

保存会のプロフィール

  • 低迷しつつあった盆踊りを継承し保存するために、故坪川貞純氏を初代会長に昭和50年に結成。
  • それ以後、音頭取りを中心に練習を続け、県内外の大会にも出場してきました。そして、本専寺住職・竹田善解氏に作詞を依頼。今はその抜粋が歌われています。昭和62年には、その実績と存在が認められ町無形民俗文化財の指定を受けました。四町合併により、現在は坂井市の無形民俗文化財に指定されています。

じょんころ節 (作詞:竹田善解)

 1、ちょいと 竹田の古(いにし)え訪えば
   嵩(だけ)は二神(ふたがみ) 丈競べ山
   登りつめれば 白山連峰
   雪の白山(しらやま) 一目に望み
 2、念願成就(じょうじゅ)で  白山禅定(ぜんじょう)
   やがて竹田は 行者の宿と
   吉谷千坊に 小野(この)なる千坊
   豊原あわせて 三千坊を
 3、いわれあちこち たどって見れば
   独鈷清水に 錫杖(しゃくじょう)が窪(くぼ)
   火燈(ひともし)山に 飯盛(いいもり)山よ
   滝で名高い お不動さんよ
 4、里を流れる 竹田の川に
   幾百(いくひゃく)よろずの人々生きる
   川の源 尋ねて見れば
   越の霊峰 丈競べ山
 5、里を流れる 竹田の川に
   幾百(いくひゃく)よろずの人々生きる
   川の源 尋ねて見れば
   越の霊峰 丈競べ山
 6、川をたどりて 眺めをやれば
   ここも かしこも自然の勝地
   かなたこなたの小鳥の講と
   水音(みなおと)混じり 大唄(うた)合わせ
 7、見事 育ちし杉の木林
   あれは祖先の 御霊(みたま)が宿る
   風の便りを 心で聞いて
   過ぎしみ親の 苦労を偲ぶ
 8、四方(よも)の山から 煙がのぼりゃ
   あれは まあらの炭焼く煙
   かんまの腰から煙がはえば
   あれは知らぬか カンコの煙
 9、たぎつ流れに 若鮎のはね
   若き男女の 飛びかう姿
   貴男(あなた)唄えば 私が踊る
   唄い踊れば 心が解ける
10、遠い昔の 御先祖様が
   今に残した じょんころ節で
   永久(とわ)に伝えよ 皆さん方よ
   明日も踊ろよ じょんころ踊り

●抜粋のときは1.2.3.4.10番を歌います。

ヤレヤレ節(作詞:不詳)

 1、※ヤーレーエー
   私ゃ ちょいと出て べんこなけれど
   ひとつやりましょ はばかりながら
   先な先生(せんせ)は 御在所(ざいしょ)か他所か
 2、※ヤーレーエー
   他所か他村(たむら)か うらやか町か
   どこのどなたか 私ゃ知らねども
   声もよく立つ 文句もわかる
 3、※ヤーレーエー
   私ゃ 先生のように 詠(よ)めないけれど
   ひとつ詠みましょ おおそれながら
   一つ 日の本 大日如来
 4、※ヤーレーエー
   二つ 新潟 白山様よ
   三つ 讃岐(さぬき)の 金比毘様よ
   四つ 信濃の 善光寺如来
 5、※ヤーレーエー
   五つ ごかいちょうの 権現様よ
   六つ 六角堂の 六地蔵様よ
   七つ ながらの 天神様よ
 6、※ヤーレーエー
   八つ 八幡(やわた)の 八幡様よ
   九つ 高野の 弘法大師
   十で 処(ところ)の 氏神様よ
 7、※ヤーレーエー
   宮のあるだけ 心願掛けて
   若しもこの願 叶わぬときにゃ
   庭の泉水 身を投げ捨てる
 8、※ヤーレーエー
   三十三尋(ひろ)の 大蛇(おろち)となりて
   宮の廻りを 七巻半か
   好いたオアンサンを きりしゃんと巻こか
 9、※ヤーレーエー
   あまり長いは 先生に御無礼
   御無礼失礼 いたさぬ内に
   先な先生に お渡しします
10、※ヤーレーエー
   あだや冗談 さておきまして
   六十婆さん 豆かむように
   ポツリポツリと 下題にかかろう
11、※ヤーレーエー
   語る下題を 何じゃと聞けば
   あいも変わらぬ 心中話
   鈴木主人と白糸口説

  • 抜粋のときは9番で終り
  • 下題へ続くときは9番を飛ばし、10.11番へ
  • 以下 下題は「鈴木主人と白糸口説」「阿波の鳴戸の巡礼口説」「お吉清三のその物語」と続きます。
  • 最後は
    「さてはこの段 まだまだあるが
    あまり長いは 先生に御無礼
    御無礼失礼 いたさぬ内に
    先な先生に お渡しします」で締めます。

下題ものの歌詞はこちら(延々2時間ほど続きます。)

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竹田の里づくり協議会
福井県坂井市丸岡町山竹田(竹田コミュニティセンター)
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