Wine Diary

    2006年6月21日よりワイン日記を書き始めました。おかしなコメントも多いけど、
    勉強中だから許してください。
                                             

2023年 7月〜12月 2023年 1月〜6月 2022年 7月〜12月
2022年 1月〜6月 2021年 7月〜12月 2021年 1月〜6月 2020年 7月〜12月
2020年 1月〜6月 2019年 7月〜12月 2019年 1月〜6月 2018年 7月〜12月
2018年 1月〜6月 2017年 7月〜12月 2017年 1月〜6月 2016年 7月〜12月
2016年 1月〜6月 2015年 7月〜12月 2015年 1月〜6月 2014年 7月〜12月
2014年 1月〜6月 2013年 7月〜12月 2013年 1月〜6月 2012年 7月〜12月
2012年 1月〜6月 2011年 7月〜12月 2011年 1月〜6月 2010年 7月〜12月
2010年 1月〜6月 2009年 7月〜12月 2009年 1月〜6月 2008年 7月〜12月
2008年 1月〜6月 2007年 7月〜12月 2007年 1月〜 6月 2006年 6月〜12月

241

2009/6/29
■ アンヌ・グロ「オート・コート ド・ニュイ」2007
前回のブルゴーニュ・ピノ・ノワールと同ビンテージで同値段。普通ならば、こちらの方がいいのではと思いますが、売れ行きはブルゴーニュ・ピノ・ノワールの方が先行しているようです。という訳で、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは2本手に入れて、このオート・コートド・ニュイは1本のみ。さて抜栓して味わいを確かめてみると、あれ?こちらの方が格段にいいのではないかという印象。しまった、失敗ですね。で、もう手に入らない訳でがっかりです。失敗を繰り返しても、じわ〜っと真髄に迫れるかと思えばまあ、後悔はしません。

240

2009/6/26
■ アンヌ・グロ「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」2007
香り控えめ、紫に近い色合い。ふくよかさは物足りないのですがピノの味わいは十分に楽しめます。30分もすれば深みが増します。アンヌ・グロは結構人気があって、すぐに売り切れてしまいます。今回も入手に相当苦労しました。写真右はアンヌ・グロ(Winart41より)

2008/12/25「シャンボール・ミュジニィ・ラ・コンブ・ドルヴォー」2005


239

2009/6/14
■ ウィリアム・フェーブル「シャブリ」2007
少し白も飲んでみようかということで開けたのがこのWilliam FevreのChablis。AOCシャブリなので、シャブリ地区の特定畑産ではありませんが、キンメリッジの泥灰石灰質のミネラルの味わいが楽しめます。100%シャルドネ。柑橘系のフルーティな味わいに少し陽のあたった麦の香り。ちなみに、醸造責任者のディディエ・セギエ氏によれば、シャブリは「1億4千万年前は浅い海でしたが、そこに生息していた牡蠣の一種、エグゾジアン・ベルギュラの化石を多く含む、マール土壌です」とのことで、シャブリは特有のテロワールを表しています。(ディディエ・セギエ氏のコメントはWinart19より)
2007/12/24ウィリアム・フェーブルの「シャブリ」2006

238

2009/6/11
■ シャトー・ジスクール
  「ル・オーメドック・ド・ジスクール」2005
久しぶりのボルドーワインというか、ピノ以外のワインです。ボルドー格付け3級の「シャトー・ジスクール」はマルゴーのラバルド村(mapの丸印)が拠点ですが、このオーメドックジスクールはマルゴーの南隣のオーメドック地区産の葡萄を使っているもの。とは言っても、ジスクールの設備で醸造されているわけで品質の良さは折り紙付きです。セパージュはメルローとカベルネ・ソーヴィニョンが1:1の割合。「神の雫」にも登場していて人気があります。特別な深い味わいや広がりの印象はありませんが、総合的によくできたワインだと思います。(mapはWinart34.P33よりマーキング)
2006/10/5「ル・オーメドック・ド・ジスクール」2003

237

2009/5/31
■ ロベール・グロフィエ「ブルゴーニュ ピノ・ノワール」2006
1月に飲んだのは2005年もの。今回は2006年ものです。前回よりさらにフレッシュです。しかし、若いのに果実味とタンニンの調和が素晴らしく、バランスがとれた滑らかな味わいです。2006というビンテージは青臭さが出ているというのが一般的ですが、このグロフィエのワインは十分に満足出来る仕上がりになっています。しかし、その分、ACピノなのに値段は十分ハイクラスです。
2009/3/7「ジュヴレ・シャンベルタン」2005  
2009/1/21「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」2005

236

2009/5/23
■ M・シャプティエ「コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラストー」2003
久しぶりにコート・デュ・ローヌのワインです。ドメーヌ・ド・メイランのリラックなど、低価格でもかなりの味わいがあるので、このローヌについても期待していました。…が、濁りがあり、味わいはタンニンが刺激的で、特に気になるのが砂糖のような甘さです。香りは熟した果実の香りが強く、総合的にはフルーツの飲み物という感じです。セパージュは、グルナッシュ、シラー、ムールヴェドル。ラストー村はおおよそ○印の場所(Google mapよりマーキング)。「ホタテ貝の香草パン粉焼き」をマリアージュしました。(福井TV「おうちでシェフ気分」を参考にしました。 
http://www.fukui-tv.co.jp/okaeri/ouchide/index.html

235

2009/5/20
■ ルイ・ラトゥール「ブルゴーニュ・キュヴェ・ラトゥール」2007 
ルイ・ラトゥールのACワイン。色合いは透明度が素晴らしくいい感じです。前回飲んだのは2005年もの。味わいに大差はないようですが、若干渋みがあります。しかし、抜栓後の時間経過で渋みは薄れ、小さい花の香りや小さい果実の甘みが顔を出してきます。余韻は余りなく、さらっと消えていくので、物足りない面もありますが、これはあえてルイ・ラトゥールが狙っている味わいかもと推察します。値段からすれば、色合いを見るだけでもまあ満足できるかな?と、いうところでしょうか。写真右は栽培醸造総責任者のドニ・フェッツマン氏。(Winart41、p26より)
2007/11/30 ブルゴーニュ キュベラトゥール2005 


234

2009/5/12
■ パリゾ「ブルゴーニュ・ブラン」2007
前回に引き続きパリゾですが、今回はブラン。色はきれいな黄金色。ほんのりと柑橘系の香りが漂います。口にするとさっぱりすっきりです。先日の赤の印象からすると全く違うもののように思えてしまいます。飲みやすく、ワインが苦手という方も、気軽に飲めるかもしれません。マリアージュは「アジの梅シソ巻き」。頂いたアジをソテーしたあと、梅肉を添えて大葉で巻いたもの。さっぱりとしていていくらでも食べてしまいます。う〜む、どちらかというと日本酒に合いそうですね。

233

2009/5/11
■ パリゾ「ブルゴーニュ・ルージュ」2006
フィリップ・シャルロパン・パリゾの「ブルゴーニュ・ルージュ」2006年ものです。パリゾはアンリ・ジャイエの教えを受けた愛弟子。なかなか手に入りにくいものですが、何とか2本購入。早速、開けてみました。濃い色で黒っぽい。味わいも濃く、以前飲んだシルビィ・エスモナンみたい…。若いため熟成途中の様子で、果実味が豊富ですが本領発揮していないかも。香りはまだまだです。こういうワインは飲み頃がいつなのかとても分かりにくいです。単にACブルだから、早呑みだろうなんて決め付けられないところが難しい。長期冷温浸漬法、珪藻土フィルターがけで、酸味は強くなく、濃い果実味が特徴です。

232

2009/5/4


■ ポンソ「ジュヴレ・シャンベルタンキュベ・デュ
  ・ラベイユ」2006 part2
再び、ポンソの「Gevrey Chambertin Cuvee de l'Abeille」の2006年ものです。本当はシャンボールを飲みたかったけれど、手に入らないので、仕方なくジュブレを手に入れました。やはり果実味豊富で、酸味が先行するものの、30分もするとぐっと深みが増します。ポンソの透明感があって優しい酸味があるワインは好みが分かれるところでしょうが個人的にはかな〜り好きです。畑の場所は特定できません。グリヨット・シャンベルタンの東側のようではあります。(mapはwinart43よりマーキング)

231

2009/4/29


■ シャトー・ランシュ・バージュ2002
2007年2月に同じものを開けています。2年経って落ち着いた感じが増していました。濃い色や味わいの濃さの印象とは裏腹に、タンニンは十分にこなれていて優しい口当たりです。十分に美味しいと言えますが、やはりピノ好きの自分にとっては、酸味と果実味のアタックが弱く感じられます。現在では万札が必要な値段になってしまいました。ランシュ・バージュのストックはもう終了となりました。地図やセパージュは2007年のコメントをご覧ください。
2007/2/28  シャトー・ランシュ・バージュ2002

230

2009/4/25


■ 「ル・プティ・ムートン」2001
ボルドーポイヤックの「シャトー・ムートン・ロートシルト」のセカンドラベルです。眠らせておいた残りの1本を開けました。プチムートンはこれで終了です。以前飲んだときは相当感動しました。今回は、開くのに少し時間がかかりましたが、やはり卓越した味わいでした。葡萄の持つ本来の味わいというか…熟した葡萄の美味さがよく伝わってきます。シャトームートンロートシルトの樹齢の若いブドウの樹から収穫。カベルネソーヴィニヨン86%。2001年のボルドー左岸はビンテージとしてはあまりよくなかったようなので、他のビンテージも試してみたいのですが、値段は高く推移しています。
2007/12/25前回の「ル・プティ・ムートン」とmap

229

2009/4/25

■ ポンソ「シャンボール・ミュジニー・キュベ・デ・シガル」2006
もう手に入らないだろうと思いますが開けてしまいました。やはり飲まずにはいられません。印象に残る洗練された澄み切った色、香り、味わいです。前回のジュブレも美味しかったのですが、このシャンボールはさらに洗練された味わいです。どこかで売りに出たら絶対買うでしょう。ポンソは殺虫剤は当然不使用、SO2排除、さらに樽は何十年も使いまわす方法を取っているため、醸造過程で雑菌混入で失敗する危険も多いでしょうが、完全に克服していますね。さて、どこかに売っていないかな?
2009/4/19 「ジュヴレ・シャンベルタンキュベ・デュ・ラベイユ」2006
2008/6/26「ジュヴレ・シャンベルタン・キュヴェ・ド・ラベイユ」2005
2007/6/12「ブルゴーニュ・アリゴテ・キュヴェ・デュ・ロシニョール」2004

228

2009/4/22
■ 「ムートン・カデ・ルージュ」2006
ボルドーポイヤックの「シャトー・ムートン・ロートシルト」を所有するバロン・フィリップ・ドゥ・ロスシルド社のお手頃デイリーワインです。世界的に販売され高い評価を得ていることは、個体差なく安定した品質であることの証でしょう。やや甘い香り。タンニンは十分にこなれていて、優しい味わいです。やはり甘めの果実味が口の中に広がります。特別な個性がある訳ではないのですが、安心して飲め、美味しいワインを全体的にぎゅっと値段内に押さえ込んだという印象です。セパージュはメルロー65%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、カベルネ・フラン15%で、メルロー主体です。 

227

2009/4/19
■ ポンソ「ジュヴレ・シャンベルタンキュベ・デュ・ラベイユ」2006
とにかく入手困難なポンソのワイン。今回やっと2006年もののジュブレの村名ワインを入手できました(シャンボール・ミュジニーも同時入手)。嬉しくてたまらず速攻で抜栓しました。2005年ものを飲んだ時はかなり感動したので、この2006年ものも相当期待大でした。若いけど予想通りクリアで透き通り、かつフレッシュなピノの味わいが口中に広がり、しかも持続力があります。果実味が豊富で飲み易さ抜群です。濃さや広がりは物足りないものの、ピノらしい旨みが十分に感じられやはり美味いと言うしかありません。裏ラベルには温度検知シールが貼られています。試しに、飲んだ後、ドライヤーで暖めてみました。部分的にグレーかな?という反応はありましたが、??という感じでした。
2007/6/12「ブルゴーニュ・アリゴテ・キュヴェ・デュ・ロシニョール」2004
2008/6/26「ジュヴレ・シャンベルタン・キュヴェ・ド・ラベイユ」2005

226

2009/4/15
■ エマニュエル・ルジェ「ブルゴーニュ・パストゥグラン」2006
2006年物はまだ若いとは思いましたが、味わいを確かめたくて開けてみました。ガメイとピノのブレンドのパストゥグランなので、酸味の強さは予想していましたが、開けたてはかなりつんと来る感じでした。まだまだ若いのでしょうが、逆に熟成度はそこそこピークに来ている感じかと思えたりもして、アンバランスな謎の感覚を醸し出しています。エマニエル・ルジェはブルゴーニュの神様と言われたアンリ・ジャイエの甥。値段も評価もまあまあ高いのですが、底物では本質は見えにくいようです。
2007/5/11 ブルゴーニュ・ルージュ2002
2007/3/4 ブルゴーニュ・パストゥーグラン2003

225

2009/4/11
■ ダリオ・プリンチッチの「ヴィーノ・ロッソ」2005
イタリアのフリウリ州のワイン。フリウリは白ワインの産地。でも今回開けたのはロッソの赤ワイン。ダリオ・プリンチッチは自然酵母発酵や二酸化硫黄の無添加など自然農法で醸造しています。セパージュはカベルネとメルロー(割合は不明)。エッジに透明部分があり、クリアな味わいかと思わせますがコクもあり。深みはあまりなくシンプルですが、気軽に後味よく飲めます。次は、2007年ものの「ヴィーノ・ビアンコ」(白)にトライです。これは楽しみです。ダリオ・プリンチッチについてはよくは知りませんが、地元では居酒屋を経営していて、そこで供されるワインのようです。日本限定でリリースしたとのことで、かなり有難いものではあります。地図のマーキング部分がフリウリ州界隈(mapはGooglemapよりマーキング)

224

2009/4/8
■ 「カサ・グアルダ・プルス・ウルトラ」2005
今日はスペインのデイリーなワイン。この2005年ものがパーカーポイントで90点ついています。濃い目大好きのパーカーポイントをあまり信用していない私ですが、とりあえず試してみようということで抜栓。プティ・ヴェルド(葡萄の品種)70%ということで、どんな雰囲気だろうと興味津々。香りは控えめで樽香があります。タンニンは強くはないですが、若干硬い感じで凝縮感はあります。奥深さはないですがデイリーにはいいかもしれません。カサ・グアルダは、ラマンチャ地方のポソアマルゴ村(pozoamargo)にあります。(mapは、Googlemapよりマーキング)

223

2009/4/6
■ マルセル・ラピエール「ル・カンボン」2007
夕食も片付けも全て終えましたが、今日の頑張りの自分へのご褒美として、じっくり飲みたくて、栓を抜いたのがこのボジョレー地方のガメイ種のワインの「カンボン」。透明感が高く、フレッシュさは抜群。しかし、アルコール度を高く感じてしまうため、フルーティさが影に隠れてしまう感じ。持続力は1時間程度は十分ありますが、以後は落ちていく感じ。以前飲んだ、モルゴン・サンスーフルと比べればやや印象は弱いかなというところです。カンボンはマルセルが経営不振のカンボンに出資をしたシャトー。モルゴンよりも標高が低いため、味わいはやや緩めです。が、しかし、除草剤不使用で、天然酵母使用の醸造の困難さをクリアしているマルセルの凄さはさすがです。

222

2009/4/4
■ メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール「ブルゴーニュ・ルージュ」2006
 メオ・カミュゼはこのネゴシアンもの(買い付け)は1999年より行っています。ネゴシアンといっても決まった栽培畑から買い付けるので、品質は保証されています。ややタンニン濃い目ですが、味わいは深みがあって値段相応+αに感じます。透明感はギリギリOKという感じで、そのあたりについてwinart41では醸造長のクリスチャン・フォーロワ(写真中)の談をまとめて「最近の若手生産者に散見される、きれいなのだが、淡白で色気がなく、頭のよさや誠実さは感じるものの、付き合ってもあまり楽しいとは思えないワインには、食指が動かない」という話を紹介しています。なお、ドメーヌもののヴォーヌ・ロマネの2005年もの(写真右)を寝かせています。これは2010年以降に開けたいと思います。

221

2009/3/31
■ ドメーヌ・ド・ラルロ
「コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・クロ・デュ・シャポー」2006
ラルロのすそものです。葡萄はニュイ・サン・ジョルジュ産?ラルロは除梗せずに醗酵させる作り手。このワインでもそうなのか、タンニンはかなり強く、苦味さえも感じます。色は褪せた感じ。最初のインパクトはかなり心地良いものですが、以後は渋さが前面に出てきます。1日ほど寝かしてから飲めばまた味わいは変わるでしょう。Winart41では、総責任者のオリヴィエ・ルリッシュ(写真右)は「ピノ・ノワールを除梗してしまうと、ディテールや空気感が失われる。余韻の長さが失われる。香りの複雑さが失われる。そして、タンニンと酸とミネラルの厳格な存在感が失われ、茫洋としてにじむことになる」と語り、緩めの味わい許さない頑なな作り方を守っています。

220

2009/3/28
■ マルセル・ラピエール「モルゴン・サン・スーフル」2007
ガメイ種と言えば、ボジョレーヌーボーでおなじみですが、このマルセル・ラピエールのモルゴンは別格。ピノはいつ飲んでも嬉しいけど、たまにマルセル・ラピエールのガメイも飲んでみたいというわけで開けてみました。実はこのモルゴンはちょっと特別製で、酸化防止剤である亜硫酸塩が入っていません。普通は入っていますが、これは特別です。表のエチケットは一緒ですが裏面のラベルの表記が微妙に違うので見分けられます。sans sulfiteはwithout sulphiteの意味です。実にすがすがしい味わいで、透明感が高い。ガメイなのに…いやガメイが美味い!と言いたくなる味わいです。
2007/4/30 モルゴン2005
2008/11/20 ボジョレー・ヌーヴォー2008

219

2009/3/23
■ ドミニク・ローラン 「ブルゴーニュ・パストゥグラン」2005
先日は、いいものを開けてしまったので、今回はピノとガメイのブレンドのパストゥグランです。ドミニク・ローランですし、2005年ものなので、そこそこいい味出しているかなと少し期待して抜栓。抜栓時は酸味が先行する味わい。時間経過後は、少し味わいが深まりましたが、透明感が薄く、やはり雑味が多い舌触りです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランでさえも同様な感触ですから、やはり値段からすれば相応かもしれません。
エマニュエル・ルジェ 2006/9/3    ルイ・ジャド 2006/9/9
フランソワ・ミクルスキ 2007/6/7   ロベール・アルヌー 2007/6/30
ミッシェル・マニヤン 2007/11/17


218

2009/3/21
■ ルイ・ジャド「ヴォーヌ・ロマネ・1er・ボー・モン」1999
ビッグビンテージの1999年。そして1erのボーモンということで、相当期待して抜栓しました。しばらくは閉じていましたが、次第に開いてくると、落ち着いたイチゴのような甘い酸味が十分に広がってきます。Winart41、p17ではレ・ボーモンについて、「エシェゾーの丘にあり、一部はフラジェ・エシェゾー村に含まれる。東南東を向き、谷間から遠いために、暖かい微気候で、ワインもふくよかで温かい味わいだが、標高は高いため土っぽくなく上品。黒い果実とスパイスの香り。ルロワ、グリグォー、ルージェが主要な生産者。リシュブールのミニ版的な個性で素晴らしい。」と解説しています。いいものを開けてしまいました。

217

2009/3/21
■ アラン・コシュ・ビズアール「ブルゴーニュ・アリゴテ」2006
「や○や」さんで購入。残り僅かで、よく売れていました。冷蔵庫で十分に冷やしてから頂きました。すっきりとした味わいで、ミネラル、酸味も優しく溶け込んでいます。アラン氏の父であるジュリアン・コシュ・デュボーとドメーヌ・コシュ・デュリーのフランソワ・コシュ・デュリーの祖父が兄弟という関係のようです。発酵から熟成を小樽で行い、温度は低めにしてゆっくりと醗酵を進めているようです。これ、夏に飲みたい感じです。

216

2009/3/17
■ 「シャトー・サン・コロンブ」2001
今日はボルドーのコート・ド・カスティヨンのワインです。コート・ド・カスティヨンは大好きなサンテミリオンの東隣のアペラシオン。サンテミリオンよりは粘土質で内陸のため気候も厳しく成熟度も低下してしまうため、評価は低くなってしまいますが、ジェラール・ペルス(シャトー・パヴィとモンブスケのオーナー)とアラン・レイノー(キノー・ランクロのオーナー)、そして醸造コンサルタントのミッシェル・ロランの手によって生まれた期待すべきワインです。やや軽めのミディアムボディですが、値段からすれば上出来です。果実味はやや薄く、奥深さはありませんが、バランスがよく飲みやく仕上がっています。セパージュはメルロー70%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。Winart22では83点。店頭では2006年ものも並べられていましたが、買いはやはり2001年です。Winart22でもボルドー右岸の2001年ものは高く評価しています。

215

2009/3/12
■ 「ヴォーヌ・ロマネ・レ・シャン・ペルドリ」畑の考察
今日は再びブリューノ・クレールの「ヴォーヌ・ロマネ・レ・シャン・ペルドリ2004」。前回同様美味しく頂きました。さて、今回はこのシャン・ペルドリ畑の考察。
ロマネ・コンティに近いのに1Cruでさえもない。聞くところによれば、この畑はもともとは荒地でブリューノ・クレールが葡萄を植樹して、やっと近年になって樹齢も増し味わいが出るようになってきたとのこと。現在は評価が低いが、テロワールは悪くないので、今後は期待できそうです。(写真はGooglemapより)

214

2009/3/7
■ ロベール・グロフィエ「ジュヴレ・シャンベルタン」2005
ロベール・グロフィエといえばシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ボンヌ・マール、シャンボール・ミュジニー1erあたりでしょう。流石にちょっと高いので、ジュヴレ・シャンベルタンで我慢というところです。このジュヴレ・シャンベルタンは74号線の東側の平らな畑のものらしいので、テロワールはいまいちですが、それでも美味しい仕上がりになっています。十分な果実味とタンニンがしっとりと落ち着いていて目立ちすぎず、香りと余韻でやや皮臭が感じられます。パーカーポイント90点。Winart43では85点をつけています。以前飲んだ「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」2005の方が明るい味わいなので、ワイワイ飲むにはACブルの方がよいかもしれません。2009/1/21 「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」2005はこのページの下の方

213

2009/3/4
■ ルイ・ジャド「クーヴァンデ・ジャコバン」2006
ルイ・ジャドの「ブルゴーニュ・ルージュ・クーヴァンデ・ジャコバン」2006年ものです。2005年ものは2007/6/20 に飲んでます。2006年ものは2005年のような青臭さはなく、熟した果実、落ち葉の香りなどが漂い、このグレードのACブルとしてはかなりよいものとなっています。が、しかし逆に甘い香りと味わいが前面に出た華やかな仕上がりになっているので、審美な複雑性からは遠くなっています。価格設定は安めですが、これでもデイリーとして毎日飲むには難しい状態です。ピエール・アンリ・ガジェが社長、醸造責任者はジャック・ラルディエールです。
2007/6/20 
2005年もののクーヴァンデ・ジャコバン
2007/12/19「ニュイ・サン・ジョルジュ」1999とラルディエール

212

2009/2/25


■ ブリューノ・クレール「ヴォーヌ・ロマネ・レ・シャン・ペルドリ」2004
お約束どおりシャン・ペルドリ畑を飲んでみました。ただし2004年物です。この畑はなんとロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、グランド・リュから西へ100mというすばらしい畑。しかもこれらの畑より山手の斜面というすばらしい好立地です。色合いも香りも澄み切っていて抜栓時は味わいは完全に閉じていました。が、1時間もするとぐんと深みを増し、深みがありながらすっきりとしたピノの味わいが最高になりました。しかもかなり酔います。やはりブリューノ・クレールは外れなく美味しいです。。(mapはwinart41よりマーキング)
2008/4/6「ジュヴレシャンベルタン1erCru・クロフォントニィ」2002
2008/9/6「サヴィニー・レ・ボーヌ・1erCru」2004
2009/1/24 「サヴィニ・レ・ボーヌ・1er・ラ・ドミノード」2003

211

2009/2/22
■ フレデリック・マニヤン「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」2005
フレデリック・マニヤンはミッシェル・マニヤンの息子。所有している畑(モレ・サン・ドニ)でできたワインは「ミッシェル・マニヤン」名で出され、他の畑から買ったぶどうでできたワインは「フレデリック・マニヤン」名で出されているようです。渋さが舌に残りバランスや奥深さはいまいちですが、ピノの味わいはそこそこ楽しめます。ミッシェル・マニヤンとほぼ同じ値段設定ですが、味わいはミッシェル・マニヤンがやや上です。
2007/11/17 「ブルゴーニュパストゥグラン」2002
2008/3/8 「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」2005
いずれもミッシェル・マニヤン。


210

2009/2/15
■ ミシェル・グロ「ブルゴーニュ・オーコート・ド・ニュイ」2004
ミシェル・グロの「ブルゴーニュ オーコート・ド・ニュイ」2004年ものです。以前、二の宮の「サレポア」で2001年ものと2004年ものを垂直で飲んだときに、2004年ものが味わい深かった記憶があったので、最度トライしてみました。で、結果は「あれ?以前と印象が違う…20分ぐらいで徐々に開いていくあの感じがない」感じ。このワインは酒屋の陳列棚に普通に並べてあったものなので、管理が悪かった?「サレポア」さんではセラーできちんと管理できていたので、やはり管理状態の差でしょうか。
「ヴォーヌ・ロマネ」2006 2008/12/13 
「オート・コート・ド・ニュイ・ブラン」2002 2006/7/10 

209

2009/2/13
■ ヨーリオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ2006
イタリアのウマニ・ロンキ社の「ヨーリオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」2006年ものです。久々のイタリアワイン。醸造家のジュセッペ・カヴィオラ氏をコンサルタントに迎え、コスパなワインを醸造しているウマニ・ロンキ社。畑はアブルッツォ州キエティ地区の単一畑。葡萄はモンテプルチアーノ種。色は深いルビー色。口当たりは酸味が前面に出るが、徐々に黒い甘い果実の風味が広がっていく感じです。香りもよく値段の割には楽しめるワイン。ただ、モンテプルチアーノの奥深さの片鱗は見つけられなかった。畑はGuardiagrele周辺。(mapはgooglemapよりマーキング 東はアドリア海)

208

2009/2/8
■ コトティドのクロ・ド・ヴージョ・G・Cru2002
コンフュロン・コトティドの「クロ・ド・ヴージョ・グランクリュ」2002年ものです。VOUGEOTはシャンボール・ミュジニーとエシェゾーに挟まれた地域。今日は風邪で一日ずっと寝込んでいる状態でしたが、「風邪に負けるな!」の景気付けのために、グランクリュを開けてみました。香りはもう十分です。熟成に入った感じの落ち着いた色合い。味わいはまろやかです。やはりMPF(マセラシオン・プレ・フェルメンテール=アルコール発酵前の浸漬)を行っているため、非水溶性のタンニンは少なめなのでしょうか。樹齢は70年以上。意外とすっきりとした味わいでしたが、これは開けるのが早かったためかな? 20年寝かせられるらしいですが、悲しいかな絶対に待てません。(mapはwinart43より)

207

2009/2/1
■ ルイ・ラトゥール「マコン・ヴィラージュ シャムロワ」 2005 
牡蠣を焼いて食べようというわけで、手頃なマコンの白を選びました。インパクト弱めですが、すっきりしているので、料理中心で気軽に飲める感じです。マコンはボーヌの南のコートシャロネーズよりもさらに南の白ワインの産地。さらに南に行けば例のボジョレー地区という訳です。フランス南部ヴァール地方の「ヴァルモワシン」やラングドック・ルーションの「アルデッシュ・シャルドネ」なども割と酒屋さんに置いてあるのでお手軽な感じで楽しめます。それにしても個人的に牡蠣の生は怖くて食べられませんが、焼けば安心で気が楽になり美味さも増す感じです。「ヴァルモワシン」「アルデッシュ・シャルドネ」は2008年1月〜-6月のページで!

206

2009/1/28
■ 「ヴォーヌ・ロマネ・1er・レ・ルージュ」2001
ジャン・グリヴォの「ヴォーヌロマネ1erレ・ルージュ」2001年ものです。なかなか手に入りにくいワインです。2001年というビンテージは若干味わいが弱めのような予感がしていましたが、開けてみました。やや枯れた色合い。透明感が高く香りも豊かで熟成がよく進んでいました。味わいはクリアですが凝縮感があり、やさしい味わいです。ジャン・グリヴォはやっぱり美味しいなあと、うっとりとしてしまいます。レ・ルージュの畑(丸印)はフラジェ・エシェゾー村の西の山手(右が北方向です)。南に600mほど行けば、グランクリュのロマネコンティやリシュブール、ロマネサンヴィヴァンなどがあります。(mapはWinart41より)

205

2009/1/24
ブリューノ・クレールの「サヴィニ・レ・ボーヌ・1er・ラ・ドミノード」2003 
以前より飲みたかったドミノード。1902年植え付けという超古木の畑です。抜栓時は香り静かで「?」と思いましたが、徐々に開き、食事中はずっと持続。クリアながら深い味わい。それよりも特徴的なのはかなり酔うということです。良い気分にさせてくれて満足できます。ブリューノ・クレールはマルサネからサヴィニー・レ・ボーヌまで広く多くの畑を持っています。醸造責任者はフィリップ・ブリュン氏。次回狙うのはラ・ターシュ傍の「ヴォーヌ・ロマネ・シャン・ペルドリ」あたりです。
2008/9/6「サヴィニー・レ・ボーヌ・1erCru」2004
2008/4/6
「ジュヴレシャンベルタン1erCru・クロフォントニィ」2002

204

2009/1/21
■ ロベール・グロフィエのACピノ2005
ロベール・グロフィエの「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」2005年ものです。まだ若いのでタンニンがちょっと前面に出ていますが、「うまい!」と言える味わいです。とてもフレッシュでクリアで、ACブルでこのクリアさは優れものです。しかし、このワインは若さが売りではない訳で、この先5〜10年寝かせて本当のまろやかな味わいが出るのではと思います。その時はタンニンがこなれて、絶妙の味わいとなるかもしれません。同ビンテージのジュブレシャンベルタンがキープしてありますので、少し時間を置いて試してみたいと思います。ハンバーグ、スパニッシュオムレツ、パプリカサラダ、ポワールのパンで頂きました。

203

2009/1/14
■ ドメーヌ・ド・メイラン「リラック」2004
ドメーヌ・ド・メイランの「リラック」2004年もの。2007年3月29日に同じものを飲んでいます。フランス南部のコート・デュ・ローヌのAOC・ローダンのワイン。当時の印象としては酸味が先行していて若い感じがしましたが、今飲んでみると確かに落ち着きが出てきていて、じっくり味わって飲める感じがします。抜栓後、20分ぐらいでかなり味わい深い状態になりました。グルナッシュ50% シラー20% サンソー20% ムールヴェードル10%。普通の酒屋さんで手に入るデイリーワインですが、時間経過での開き具合からすればまあいい方かと思います。ドメーヌ・ベルナール・デュセノール元詰めのビオディナミ100%ワインです。

202

2009/1/10
■ パスカル・ラショーブルゴーニュピノ・ファン」2005
パスカル・ラショーの「ブルゴーニュ ピノ・ファン」2005年ものです。ピノ・ファンは葡萄の品種のことで、ピノ・ノワールの原種に近いものです。また、パスカル・ラショーはロベール・アルヌー亡き後、醸造の責任者となっています。で、なぜか同一ドメーヌなのに、ロベール・アルヌー名のものと、パスカル・ラショー名の二通りのワインが生産されていて、値段は、パスカル・ラショーものがやや安く、味わいはやや劣る感じです。先月飲んだロベール・アルヌー「ヴォーヌ・ロマネ」2005はアルヌー名で、いい出来でした。美味しいものを狙うならアルヌー名で選ぶ方がよいかもしれません。

201

2009/1/7
■ シャトー・クロワ・ムートン2005
ジャン・フィリップ・ジャヌイクスによる「シャトー・クロワ・ムートン」2005年ものです。ボルドー・シューペリエールクラスなのですが、畑はほぼフロンサックの様子です。ジャヌイクスの「シャトー・シャンブルン」で味わった金属質の味わいはこのワインでも味わえました。しかし、シャンブルンほどの硬さはなく、かといって、セカンド物の「レゼルヴ・デュ・シャトー・クロワ・ムートン」ほどの隙は見せずという感じで、どうもこのワインはもう少し寝かせて様子を見る方が良いのかもしれません。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロ42%、カベルネ・フラン2%、プティ・ヴェルド1% パーカーポイント88〜90点。新樽100%。ボトルネックにはクロワのマークが入っています。シャンブルン(2007/2/22)  レゼルヴ・クロワ・ムートン(2008/11/16)

200

2009/1/1
■ 新年はボランジェとランソン!
「ガキつか」を見ながら、大笑いで新年を迎えました。笑って年越しは有難いことです。で、新年の乾杯はシャンパン2本で!「ボランジェ」と「ランソン・ブラックラベル」。ボランジェは、1884年から英国王室御用達を拝命する希少なメゾン。ドンペリより味わいはしっかりタイプです。ピノ 60%、シャルドネ 25%、ピノ・ムニエ 15%。ランソンの方は、味わいは若干軽めで大味な感じがしますが、それはボランジェに比べてのこと。十分満足できる味わいでした。ピノ50%、シャルドネ35%、 ピノ ムニエ15%。
今年も美味しいワインが飲めますように!

wine diary topへ。
ざっかラボ九隆庵のメインサイト。
こちらにもどうぞ!